若い頃ひねくれていた僕。「自分は結婚したらアカン」と思い込んでいました~おみおじリポート(114)~
「応援したくなる雰囲気の男性。この記事が心に刺さる女性だけに刺さればいい」
※22年8月9日追記:武井さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。お見合い申し込みをしてくれた女性とのやり取りが続いているようです。彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
さて、産休中のマチコ先生が「応援したくなる雰囲気のある人。この記事が刺さる女性だけに刺さればいい」と断言した男性がオネットに登場します。地元である大阪府で一人暮らしをしつつ特別養護老人ホームで介護福祉士として働いている武井智哉さん(仮名、46歳)です。
同じ「士業」でも弁護士や公認会計士のような婚活における人気職業ではありません。でも、親の介護が始まっている世代であるマチコ先生や僕にとっては尊敬する仕事であり、その気持ちはコロナ禍を通して深まっています。
武井さんの「刺さる」ポイントは介護の仕事を精力的に行っていることだけではありません。少し話すだけで礼儀正しさと考える力が伝わってくる男性なのです。自らの健康と家庭の事情に導かれるようにして現在の天職に就いていますが、どんな職種や業務内容であっても実力を発揮できるタイプだと僕は推察しました。
僕は5レンジャーでいうところのキレンジャー。たまにズッコケる人です(笑)
そんな武井さんが介護福祉士を目指したきっかけは「育ての母親を10年間介護して看取った」経験でした。そして、現在は生みの母親をきょうだいたちと一緒に看取りつつあります。でも、使命感や義務感のような重苦しさはまったく感じさせません。明るくハキハキとした口調で話し、こちらにも気を使ってくれます。
「幸運なことに、介護の世界に入ってから人間関係にはずっと恵まれています。意見が衝突しても話し合いができる職場で、リーダーも頼りがいがあるからです。僕は5レンジャーでいうところのキレンジャーのポジション。たまにズッコケる人ですね(笑)。遅くに介護業界に入った僕にとって、職場の人たちは年下でもみんな先輩です。教わるべきことばかり。『足らんことがあったらいつでも叱ってください』とお願いして指導してもらわなければなりません。キレンジャーはあえてやっている部分もあります」
年下の上司や「先輩」たちから指導されやすくするために、ズッコケた部分もあえて表現する――。客観性と勇気がなければできることではありません。そして、武井さんには何よりも向上心と目標があります。
自宅に戻ることはない方が最期まで自分らしい生き方ができるようにお世話したい
武井さんは20代の頃に体調を崩して勤務先を退職した挫折経験があります。そして、30代は母親の介護が中心の生活でした。40歳を迎える頃に職業訓練校に入り、ヘルパー1級を取得。まずは介護老人保健施設(老健)に就職したそうです。
「老健は自宅復帰を目指す施設です。様々な職種の方がいて、一緒に働けた5年間は大きな経験となりました。でも、僕が本当にやりたい仕事は看取りです。自宅に戻ることはない方が最期まで自分らしい生き方ができるようにお世話したいと思っています。特養(特別養護老人ホーム)に転職したのはそのためです」
勤務体系はシフト制で夜勤もあります。ただし、夜勤を月5日で固定してもらっていることもあって介護業界としては楽な働き方、とのこと。体力に余裕があるので、他の特養でもアルバイトとして働いて経験を積んでおり、年収は400万円ほど。借金などもありません。
関西圏にはこだわりなし。夢はコツメカワウソを飼える家に住むこと
「大阪の田舎が出身地で、今は街中で一人暮らしをしています。賃貸のアパートです。いつかペットがOKの家に住んだら、コツメカワウソを飼いたいと思っています。可愛すぎるので……」
介護福祉士は全国どこでも需要がある仕事です。武井さん自身も生みの母親を看取った後は住む場所にはこだわらないとのこと。大阪府内であっても十分に相手が見つかりそうな男性ですが、40代になるまでは結婚願望がなかったと振り返ります。
「(育ての)母が亡くなったのは僕が39歳のときでした。若い頃の僕はひねくれていたので、『自分は結婚したらアカン人間だ』と思い込んでいました。社会に馴染めない自分を卑下していたのだと思います。でも、母を看取った後に介護福祉の仕事に就き、ようやっと一人前になった今では『こんなんでもいいという人が出てきたら結婚したい』と思えるようになりました」
育ての親を最期まで看取り、介護福祉士としての自分に手ごたえを持てるようになった武井さん。自分のためにはあまり頑張れないけれど、「この人のために」と思うと頑張れて自分を高めていけると感じているそうです。だからこそ、自分だけの家族を求めています。今こそ結婚適齢期ですね!
※文中の受けオネット会員は仮名です。武井さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。