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政策専門家や国会議員との『政策カフェ』で、「有権者」と「政策」をつなぐ

高橋亮平日本政治教育センター代表理事・メルカリ経営戦略室政策企画参事
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政策専門家や国会議員との『政策カフェ』を開催する

NPO法人 万年野党で、新たに『政策カフェ』を始める。『政策カフェ』は、政策通の政治家、政策に関わる専門家(研究者・ジャーナリスト・官僚等)、政策に関心を有する経営者・ビジネスマン等が、党派や立場を超えて、ドリンクを片手に、料理をつつきながら、政策談義・意見交換をできるような場を作ろうという企画だ。今後、月1回程度、18時~21時といった時間で、丸の内のカフェにて、出入り自由で政治家、専門家等が気軽に立ち寄ることのできる場にしていく。本格的な始動は5月を考えているが、4月21日に試行的に開催することにした。

初回のゲストは、元官房長官の塩崎恭久 自民党政調会長代行、東京新聞・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏、嘉悦大学教授の高橋洋一氏、先週紹介した農業国家戦略特区の中心的な人物でもある農業生産法人新鮮組代表取締役の岡本重明氏ほか、与野党から政策通と言われる国会議員が顔を出してくれることになっている。我こそは「政策通」という国会議員がいれば、是非、可能な時間だけでも顔を出してもらえればとも思う。

「有権者」と「政策」を結ぶ仕組みの構築を

NPO法人 万年野党では、これまでも『国会議員三ツ星データブック』の発行、『国会議員質問力評価』の実施などを行ってきた。こうした取組みは、国会への監視の仕組みをつくるとともに、「テレビに出ている国会議員が一流」という誤解から転換し、誰が本来のあるべき国会活動を行っているのかと有権者が考えてもらうための指標をと取り組んできた。

NPO法人 万年野党ではまた、これまでも多くの政策の提言も行っており、今週末の4月19日には、先週も紹介したシンポジウム『養父市の挑戦 ~国家戦略特区で日本農業はどう変わるか?』も行う。こうした政策の提言や問題提起は行っていくが、それだけでなく、「政策」と「有権者」をどう結びつけるかと、様々な企画にも取り組んでいる。

その一つが、日本有数のエコノミスト、政策専門家たちと10名前後の少人数でテーブルを囲み、意見交換する『エグゼクティブランチ』である。先週4月9日にも都内の会員制レストランで、竹中平蔵氏、岸博幸氏をゲストにこの『エグゼクティブランチ』を行い、日本経済の現状や今後、昨今の政治状況など、普段メディアでは話し難い内容についてまで踏み込んだ話もあり、非常に充実した議論を行うことができた。これまでも高橋洋一氏、原英史氏、磯山友幸氏、野村修也氏など、皆さんもよくご存じの方々をゲストに実施してきたが、お昼時では参加しづらいという方々がいるため、さらに多くの方々に体験してもらおうというのが、今回紹介している『政策カフェ』である。是非、多くの方にご参加いただければと思う。

国会議員質問力1位議員から、農業国家戦略特区の中心人物まで

試行開催となる今回のゲストは、「政策」について議論してもらうのに、幅広い方々に集まってもらえることとなった。

まず、塩崎恭久 代議士は、自民党の政策形成の中枢である政策調査会で会長代理を務めるなど、国会内でも政策通と言われる議員の一人。現在、NPO法人 万年野党の行っている国会議員の質問の「質」を評価する「国会議員質問力評価」でも中間報告で1位になっている。なぜ塩崎氏が国会質問力1位になっているのかと、感じる機会にしてもらうとともに、今後、地元の議員、知っている議員たちの「質問力」と比較してみる際の参考にもなるのではないかと思う。

また、政策専門家である元官僚の高橋洋一氏や原英史氏、ジャーナリストである長谷川幸洋氏や磯山友幸氏など、官僚など行政内から見た政策や国会議員の質、客観的に第3者の視点からマスコミの視点から見たものなど、多角的な政策の見方についても議論ができるのではないかと期待している。

さらに今回は、先日コラムでも紹介した「農業」国家戦略特区である「養父市」の事例に深く関わっている岡本重明氏にも参加いただくので、国家戦略特区による日本の農業の今後など、テーマごとの政策談義をするところも出てくるのではないかと思っている。

国にも地方にも人知れず活躍する「政策人材」がいる

シンポジウムの様に、一方通行で最先端の話を聞くのもいいが、日本における「政策風土」を高めていくためには、通常ではなかなか対等に議論できるようなチャンスがないようなゲストや国会議員などと、一緒に「政策」について議論をするそんな新たな場ができればと期待している。

国会議員の中には、普段なかなかメディアにでないが、優秀な議員もいる。国政に限らず活躍する地方議員もいる。こうした「政策人材」への評価を高め、活躍の場をつくる事にもつなげていきたい。

普段、様々な場面で考えている自らの考えや、ニュース報道などに触れ感じている疑問や改善点の解決策など、力試しや、社会体験として来てもらうもよし、会社帰りに、どうせ飲むならいつもと違った雰囲気でと気軽に立ち寄っていただくもよし。「政策」という敷居を低くする事で、この国に新しい「政策風土」が芽生えればと思う。

<試行開催の概要>

◇日時: 4月21日(月)18~21時

◇場所:MARUNOUCHI CAFE 倶楽部21号館

東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1F TEL : 03-5288-6125

◇来場予定者:

(ゲスト)

塩崎恭久氏  衆議院議員

長谷川幸洋氏 東京新聞・中日新聞論説副主幹

高橋洋一氏  嘉悦大学教授

岡本重明氏  農業生産法人新鮮組代表取締役

(主催者)

磯山友幸氏  経済ジャーナリスト

原 英史氏  株式会社政策工房代表取締役

※ゲストは入れ替わり立ち代わりの来場となります。

◇料金(試行開催用の特別価格であり、5月以降の料金とは異なります): 

一般参加者: 1万円

NPO法人万年野党会員および国会議員(ゲスト以外): 7千円

料金にはドリンク(ビール・ワイン・ソフトドリンク等)・食事を含みます。

◇主催: NPO法人万年野党

◇申込:お申し込みについてはこちらから

特定非営利活動法人「万年野党」

Facebook: /yatoojp

Twitter:  @yatoojp

事務局長 高橋亮平

日本政治教育センター代表理事・メルカリ経営戦略室政策企画参事

元 中央大学特任准教授。一般社団法人生徒会活動支援協会理事長、神奈川県DX推進アドバイザー、事業創造大学院大学国際公共政策研究所研究員。26歳で市川市議、全国若手市議会議員の会会長、34歳で松戸市部長職、東京財団研究員、千葉市アドバイザー、内閣府事業の有識者委員、NPO法人万年野党事務局長、株式会社政策工房研究員、明治大学世代間政策研究所客員研究員等を歴任。AERA「日本を立て直す100人」に選ばれた他、テレビ朝日「朝まで生テレビ!」等多数メディアに出演。著書に『世代間格差ってなんだ』(PHP新書)、『20歳からの社会科』(日経プレミアシリーズ)、『18歳が政治を変える!』(現代人文社)ほか。

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