今季限りで引退するホセ・カンテの劇的決勝弾で、浦和がACL武漢戦を制する
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第5節。浦和レッズはホーム埼玉スタジアムに、中国の武漢三鎮を迎えての一戦となった。浦和レッズと武漢は勝ち点4で並び、得失点の差で浦和が2位、武漢が3位となっており、各グループステージ2位の上位3チームが決勝ラウンドに進めるため、突破への可能性を残すためにもお互いに負けられない一戦となった。
試合は、序盤、硬直した展開となるが、前半33分に試合が動く。右からのDF荻原拓也のクロスに対して相手DFと競り合った、FWブライアン・リンセンがペナルティーエリアで倒されてPKを獲得。このPKをDFアレクサンダー・ショルツがきっちりと決めて、浦和レッズが先制する。DF大畑歩夢が怪我で交代。MF髙橋利樹も相手選手のラフプレーによる脳震盪の交代を余儀なくされるアクシデントがあったが、前半は1-0で浦和がリードして折り返した。
後半は同点を狙う武漢が浦和に圧力をかける展開が続く。そして67分、ロングボールを受けたFWダヴィドソンがペナルティーエリアで、浦和ディフェンスをかわして、ゴールを決めて武漢が同点に追いついた。勝利が求められる浦和も前掛かりになって攻めに出る。なかなかゴールを割ることが出来ず、同点で終わると予選敗退が決まってしまう浦和だったが、アディショナルタイムの90分、今季限りでの引退が発表されて、埼スタでのラストマッチとなるFWホセ・カンテが中央でボールを受けると左足を振りぬいて勝ち越しゴール。浦和が2-1とした。このまま試合終了。土壇場でのホセ・カンテのゴールで浦和が首の皮一枚が繋がる勝ち点3を獲得して、勝ち点7に伸ばした。