【八王子市】コーヒーチェーン店の原点 。最後の1軒「シャノアール京王八王子店」が幕を閉じました
日本のコーヒーショップチェーンの老舗とも言える「シャノアール」
一時は日本中にあったシャノアール最後のお店が、2023年3月24日夜8時に閉店しました。
この最後まで残っていた唯一のお店が、京王八王子駅前にある 「コーヒーハウス・シャノアール 京王八王子店」です。ブランドとしてのシャノワールはこれで消滅してしまいました。
コーヒーハウス・シャノアール京王八王子店の道路に面する1階の入り口には、コーヒーフロートやサンドウィッチの食品サンプルが飾られ、昭和レトロな雰囲気を醸し出していました。
2階にある広々とした店舗の窓からは、目の前に京王八王子駅が望めます。
シャノアールは、1965年に米軍基地のある福生市に1号店を出店し、90年代には日本全国に「コーヒーハウス・シャノアール」を展開しました。
東京の繁華街には必ずある喫茶店という感じで、ちょっと大人っぽい喫茶室として社会人に人気がありました。
シャノアールはゆったりと空間のある店内と、注文を席でホールスタッフに頼む、フルサービスがうれしいお店でしたが、世の中は次第にセルフオーダーのコーヒーショップが主流に。
シャノアールを経営するC-Unitedも、「カフェ・ベローチェ」などテイクアウトも含め、気軽にコーヒーを楽しむ店舗を増やしていきました。
シャノアールのドリンクメニューは豊富で、価格も低く抑えられていました。
さくらんぼの乗った、鮮やかなグリーンのメロンクリームソーダも懐かしい感じですね。
朝7時からオープンしているたので、出勤前にゆったりとモーニングを楽しんでから仕事に向かう人も多く、テレワークをしている方も便利に使われていました。
ざわめきの少ない静かな店内は常連さんも多く、みなさん閉店を惜しむように、最終日には店の外階段まで長い列を作り入店を待ちながら別れを惜しんでいました。
上の写真はシャノアールの名物、高さが30cmもあるビッグパフェのメニュー表です。
たっぷりのソフトクリームに、カリカリした食感が楽しめるグラノーラを加えた満足感のある逸品です。
「ストロベリー&チョコ」は680円。「キャラメル」は630円。なんだかすごくお得感がありました。
『コーヒーハウス・シャノアール』は、様々な文化人が集い、文化発祥の地となっていたフランス・パリの「シャノアール」のように、日本でも珈琲文化を広めたいとの想いのもと、誕生したブランドだそうです。
【コーヒーハウス・シャノアールブランド終了のお知らせ】
設立から 58 年、長きにわたり皆さまからのご愛顧に支えられ、これまで歩んでこられましたことを心より感謝申し上げます。
『コーヒーハウス・シャノアール』は、京王八王子店の閉店をもって、ブランドとしては終わりを迎えますが、30年以上もの間運営してきた千歳烏山店、調布店などの一部店舗は、当社グループブランドの『珈琲館』に生まれ変わり、いまもなお、地域の皆さまに親しまれるお店となっています。
『コーヒーハウス・シャノアール』で親しまれた“黒ねこ”※のシンボルは『カフェ・ベローチェ』へ。そして創業当初から根付いた“心地よい日常を文化にする”というポリシーは『珈琲館』へと引き継ぎ、世代を超えて地元の皆さまから愛され続けた『コーヒーハウス・シャノアール』の大切に培ってきた想いを絶やすことなく、これからの未来に繋げてまいります。
※シャノアール(CHATNOIR)がフランス語で“黒ねこ”を意味することから誕生したシンボル です。C-Unitedでは、これからも、お客様に長く愛され、街の資産となるお店づくりに邁進してまいります。
シャノアール京王八王子店は、オープン以来44年余りの長きに渡り、多くの方々に愛されてきました。
八王子駅付近のコーヒーハウス・シャノアール京王八王子店の姉妹店は下記3店舗あります。雰囲気やメニューは違いますが、行ってみるのもいいですね。
いつまでもあると思っていた、親しみある「シャノアール」というブランドがなくなってしまったのは寂しい限りです。なお、閉店後の店舗について、今後C-United 株式会社の店舗が入る予定は今のところないそうです。
【コーヒーハウス・シャノアール京王八王子店】
東京都八王子市明神町4-7-1 京王駅前ビル2F