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【時短・省エネ】圧力鍋でカレーを作るコツ。光熱費はどのくらい節約できるの?

さいとうあきこ圧力鍋研究家

圧力鍋でカレーを作る。という人は多いけど、

ただ、普通の鍋で作るのと同じレシピで、「煮込むところだけ圧力鍋」で作ると、実は圧力鍋の良さを生かしきれてないことがあります。

・圧力鍋なら、時短だと思ったのに、結構時間がかかる
・じゃがいもなどの野菜が全部煮崩れてしまった!
・レシピ通りの分量なのに、なんだか水っぽい
・これなら、普通の鍋でいつも通り作ればよかった!

なんていう経験はありませんか?

今回は、【圧力鍋でカレーを作るときのコツ】をご紹介します。

*圧力鍋で基本のカレーの作り方*

材料(8皿分)
・カレールウ         1袋(8皿分)
・豚肉(カレー用のもも肉)  400g(一口大に切る)
・玉ねぎ           2玉(8等分のくし切り)
・にんじん          1本(乱切り)
・じゃがいも(メークイン)  4〜5個(1/2〜1/4で大きめに切る)
・水             1カップ(200mL)

作り方

  1. 圧力鍋に切った野菜と肉を入れる。肉はくっつかないように離して入れる。じゃがいもは一番最後に上にのせる
  2. 水1カップを入れ、ふたを閉めて火にかける
  3. 沸騰して圧力がかかったら、圧力状態をキープする火力に調整して0〜5分加圧調理する(使う圧力鍋によって、加圧時間が異なります。加圧時間はお使いの圧力鍋のレシピ集を参考にしてください)
  4. 時間になったら火を止めてそのまま圧力が下がるまで待つ
  5. 圧力が下がったらふたを開け、じゃがいもを取り出す(ルウを混ぜる間に割れてしまうのを防ぐため)
  6. ルウを加えて混ぜ、滑らかに溶けたら、火にかけてとろみがつくまで煮る。最後にじゃがいもを戻して完成

圧力鍋で作る時のポイント!

・入れるお水は1カップ(200mL)でOK!

お水をたくさん入れてしまうと、圧力がかかるまでの時間と、火を止めた後の圧力が下がるまでの時間が長くなってしまうので、時短効果を感じません。
入れるお水を最低限にすることで、調理時間がグッと短時間になります!
また素材からも水分が出るので、圧力調理後は水分が増えますが、増えた水分は野菜の旨味そのものなので、カレーにコクを加えてくれます。

・肉や野菜は炒めなくてOK!

肉や野菜を炒めず、生のまま調理しても、しっかりと火が通るので、炒める必要はありません。炒め油も不要なので、カロリーカットにも繋がります。

・火を止めてからの「余熱時間」こそが、圧力鍋のチカラ!

圧力鍋は、火を止めた後圧力が下がってふたが開くまでの時間で、素材をじっくり加熱調理しています。この時間は、「光熱費ゼロ」なのに、鍋が勝手に調理してくれている時間です。
火を止めた直後では、まだ火が通り切っていなくても、この「余熱時間」で素材にじわじわと火を通しているのです。この時間を有効活用して、圧力が下がりきってからふたを開けましょう。
圧力が下がりきるまでは、圧力鍋の安全設計で、簡単にはふたが開けられない仕組みになっています。無理に開けたりしないように注意してください。

圧力鍋と普通の鍋では、どのくらい違うのでしょう?

普通の鍋と圧力鍋でカレーを調理して比べてみました。

普通の鍋で作ると、できあがるまでに45分。そのうち、火をつけている時間は、43分でした。

一方、圧力鍋の方は、できあがるまでに33分
そのうち、火をつけている時間は15分(〜20分※圧力鍋の加圧時間によって異なる)でした。

※この実験は、上記のレシピの半量ずつを作り比べました。レシピはほぼ同じですが、普通の鍋は、加える水の量が倍量(カレーのパッケージに記載の分領)になっています。

火加減を考慮せず、単純に「火をつけていた時間」を比べると、圧力鍋は普通の鍋に比べて、半分以下になっています。当然、光熱費もそれだけ節約できるということですね。

できあがったカレーの味は?食感は?どう違うのか

左:普通の鍋で作ったカレー・右:圧力鍋で作ったカレー
左:普通の鍋で作ったカレー・右:圧力鍋で作ったカレー

同じ材料、同じレシピなのに、普通の鍋と、圧力鍋では、素材の食感、味が全然違います。

圧力鍋で作ったカレーは、素材のおいしさがルウに溶け出して、まるで一晩寝かせたようなコクが感じられます。じゃがいもはホクホク、にんじんは甘く、玉ねぎはルウに溶け込んでいます。お肉は、わずか数分の加圧でもしっかりと柔らかくなっていました。

一方、普通の鍋で作ったカレーは、にんじんが固めで、玉ねぎもシャキシャキした食感が残りました。肉はこの煮込み時間では、固くなってしまいました。
圧力鍋のものと比べなければ、それなりにおいしいカレーだとは思いますが、比べてしまうと味の違いに驚きます。

「圧力鍋で作ったカレーは時短でおいしい」と聞くけれど、今まではあんまりその効果を感じられなかった。という方は、ぜひこの方法で作ってみてください。光熱費節約にも繋がり、一石二鳥ですよ。

こちらの動画でも詳しくご紹介しています。

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圧力鍋研究家

圧力鍋で時短!簡単!満点ごはん♪を合言葉に、毎日の食事作りに気軽に作れる、圧力鍋のレシピや使い方を発信しています。圧力鍋は怖くない!楽しく使える情報をお届けします。

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