地域情報発信ライターのうみのとなりです。

仕事で長井の方まで行き、歩いていたところでコーヒーのイラスト入りの幟を発見しました。

京急三崎口駅からバス９分「小根岸」バス停の目の前、以前、相模亭があった建物です。

「コーヒーが飲みたい！」暑くて喉がカラカラ。とにかく入ってみました。

入店してみると、一般的なカフェとは違う雰囲気です。

インドネシアカフェ

こちらはインドネシアと日本をつなぐ目的で作られたカフェ、HARAPAN（ハラパン）。

メニューはインドネシア産の豆を使用したコーヒー、ジャワティーやインドネシア料理があります。

そう言えば、大好きなコーヒーはインドネシア産の豆が多かったことに気づきました。

インドネシアは遠い国だと思っていましたが、大好きなコーヒーの産地だと思うと一気に親近感が湧いてきます。

日本で働く人材を大切にしたい

HARAPAN（ハラパン）を運営しているのは、介護事業を行う株式会社スマイル。

介護業界の深刻な人手不足のため、2020年にインドネシアから技能実習生を迎えました。

介護の基本技術・知識を習得し、実際の介護現場で一生懸命に働くインドネシア人の方々は貴重な人材になっているとのこと。

株式会社スマイルHPでは、実際に働くインドネシア人の皆さんのお話を聞くことができます。

長く快適に働いてもらうために

インドネシアの宗教はイスラム教。 イスラームを信仰する人々のことをムスリムと言います。

イスラームでは礼拝や食事、衣装など、様々な戒律、禁忌があります。

日本で長く快適に働いてもらうために、ムスリムの人たちにとって大切な「宗教」と「食」「暮らしやすさ」のサポートの重要性を感じ、HARAPANをオープンしました。

礼拝所

店内には礼拝室があります。

1日5回のお祈りの時間を表示する時計です。

以前は、相模亭の小上がりだった場所を改装しました。清潔感のある礼拝室になっています。

天井には「KIBLAT」とお祈りをするメッカの方角を示す表示があります。

お祈りの前に手や足などを清める施設も完備しています。

この看板を外に出しておくと、バス待ちのムスリムの旅行者が礼拝室を使いたいとHARAPANに立ち寄ることもあるそうです。

支援バザー

窓側の棚にはいっぱいにバザー品が並んでいます。

使わなくなった食器の寄付を受け付けており、バザー品として提供しています。

食器類は全て100円です。

売り上げは海外研修支援に使われます。

現地の日用品や食材

スーパーで販売している商品には食べてはいけないものが含まれているものがあるため、買い物も難しいとのこと。

安心して毎日の食生活を楽しめるように、日本では手に入りにくい現地の日用品や食材をインドネシア人の皆さんに提供しています。

一般のお客様も購入が可能です。

株式会社スマイルの担当者が出張に行った際に、大きなスーツケースに入るだけ購入して、大量に持ち帰るとのこと。

インドミーはインドネシア風焼そばで HALAL ハラル認定 商品です。

食べ慣れた味は、いつもインドネシア人の皆さんに大人気とのこと。

文房具や日用品、雑貨類などは有志の皆さんからの寄付です。外国人材の皆さんに無償で提供されます。

外国人材と地域をつなぐ場

横須賀・三浦には介護の他、他の業種で働く人や留学生などを含めるとムスリムの方が約300人いるとのこと。

イスラム教というと中東のイメージがありましたが、滞日ムスリムはインドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラディシュなどアジア圏が多いようです。

「昔は日本で働くことは海外の人にとっても憧れであったが、日本の競争力が低下している。素晴らしい外国人材を大切にしてきたい」「気軽に立ち寄って、インドネシアの味を楽しみながら、イスラームへの理解と交流を深めてほしい」と株式会社スマイルの嘉山さんは言います。

有志の皆さんからのご支援やご厚意も有難く、外国人材の皆様の支援に役立っているとのこと。

店内にはインドネシアの伝統工芸、バティックという蝋で防染し染色した布のシャツなどもありますよ。

今後は「インドネシア料理を楽しむイベントもやってみたい」と夢が膨らみます。

Wi-Fiも完備しており、テレワークやミーティングなど、市民が集まりに活用も可能。

場所はすかなごっその向かいにあります。お近くに来られたら、HARAPANでゆっくり時間をお過ごしください。

☆嘉山様　お話を伺わせていただき有難うございました。

大好きYOKOSUKA！^_^ インドネシアのコーヒーが美味しい！