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【心に刺さった一文】物忘れが酷くなってきた作者の心を救ってくれた、目からウロコの文章とは?

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こんにちは、ニシムラマコジです。四十歳を超えてから、物忘れが激しくなってきた僕。芸能人の名前が出てこないのは日常茶飯事。言いたい言葉が出てこず「えーと…アレってどこ置いたっけ?」みたいな感じで「アレ」を多用することも増え、このような物忘れの酷さに「こうやって…色々なことを忘れていくんだな」と落ち込む毎日を過ごしていました。ところがある日…「忘れることは悪いこと」だと思い込んでいた僕を救ってくれる下記のような文章に出会ったのです。

”人間の頭はこれからも、一部は倉庫の役をはたし続けなくてはならないだろうが、それだけではいけない。新しいことを考え出す工場でなくてはならない。(中略)

倉庫にだって整理は欠かせないが、それはあるものを順序よく並べる整理である。それに対して、工場内の整理は、作業のじゃまになるものをとり除く整理である。この工場の整理に当ることをするのが、忘却である。人間の頭を倉庫として見れば、危険視される忘却だが、工場として能率をよくしようと思えば、どんどん忘れてやらなくてはいけない。”

(外山滋比古「新版 思考の整理学」,ちくま文庫,2024年2月,116ページ)

頭を知識や情報を詰め込む「倉庫」ではなく、知識や情報を活かして新しいことを作り出す「工場」と捉えることで、「忘れる」=「頭を高能率で動かすために整理すること」だと前向きに考えられるようになりました。情報化社会と呼ばれる現代、情報が山のように入ってくる日々ですが、それらを全て覚えていたら頭がゴチャゴチャになるだけで何もいいことはありません。もちろんある程度は「倉庫」のように使い、頭の中に情報を入れておくのは大事ですが、頭の中の「工場」が新しいことを考え出せるよう、どうでもいい情報はどんどん忘れ、頭の中を整理しておくのはもっと大事。だから僕はこれからも「忘れることは悪いことではない」という考えを胸に、色んなことを忘れながら堂々と生きていこうと思います。とは言え、必要な情報まですっかり全部忘れちゃった、なんてことにはならないようにしたいですけどね…。

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■現在や過去に起こった出来事を必死に思い出して発表しています。

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