台風19号接近、羽田空港で土曜日から日曜日の朝にかけて大幅欠航になる可能性。今から対策できることは?
日本列島に接近中の台風19号。10日午前中の段階で、本州に最接近もしくは上陸するのが、12日(土)の夜から深夜にかけてという予報が出ている。加えて、首都圏に接近もしくは上陸する可能性も高くなっている。
飛行機についても、12日土曜日から13日日曜日にかけて、羽田空港をはじめ、台風が接近する空港の便が欠航もしくは大幅遅延になる可能性が高い。そこで、今日の時点で対策できる事について考えてみる。
12日(土)・13日(日)を中心に国内線航空券は特別対応に
国内線については、ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)は台風接近に備え、すでに運航の有無にかかわらず、無料での予約変更及び払い戻し手数料なしでのキャンセル手続きを開始している。
ANA国内線は、10日正午時点で、羽田空港及び成田空港、中部空港を発着する便では11日(金)正午~13日(日)の最終便までが対象となっているほか、伊丹空港、関西空港、神戸空港については11日(金)・12日(土)の全便、四国の4空港は12日(土)の全便、庄内空港、新潟空港、仙台空港、福島空港、小松空港、能登空港、富山空港、静岡空港は12日(土)・13日(土)の全便、八丈島空港は11日(金)~13日(日)までの全便が対象となっている。
※2019年10月10日16時35分追記:ANAは10月12日(土)に羽田空港・成田空港を発着する国内線全便を欠航させることを発表
JAL国内線は、10日13時時点で、羽田空港及び成田空港、仙台空港、山形空港、新潟空港、小松空港、松本空港、静岡空港を発着する便では12日(土)・13日(日)の全便、伊丹空港、関西空港、中部空港、小牧空港は11日(金)~13日(日)までの全便、宮崎空港、北大東空港、南大東空港は11日(金)の全便、徳島空港、高松空港、高知空港、南紀白浜空港は12日(土)の全便、釧路空港、帯広空港、青森空港、三沢空港、秋田空港、花巻空港は13日(日)の全便が対象となっている。
ANA、JALともに今後の台風の進路やスピード次第で、対象空港や対象となる期間が追加されることになる。最新の情報は航空会社のホームページで確認していただきたい。またスカイマーク、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤー、ジェットスター・ジャパンの各社でも既に同様の取り扱いについて発表している。
対象となる便の予約がある場合は便の前倒しも可能。金曜日に移動することも要検討
対象となる便の航空券を持っている場合、無料での予約変更や払い戻し手数料なしのキャンセルが可能となる。もちろん運航される便では、そのまま搭乗することも可能であるが、運航の有無に関わらず台風時の航空券特別対応の対象となる。
羽田空港の場合、実際に影響が出るのは12日土曜日からとなるだろう。台風の進路やスピードによってにはなるが、午前中は運航される可能性が高い。午後から影響が出始めることが予想される。無料での予約変更においては、便を前倒しすることも可能となっており、今日の夜便や明日の便への変更も可能となっているので、欠航の可能性がある便の予約を持っている人でどうしても移動したい場合は、今の時点で本日(10日)もしくは明日(11日)の便に前倒しするという選択肢もある。
予約の変更については、一部運賃を除いては、航空会社のホームページから変更手続きや無手数料での払い戻しの各手続きができるようになっている。また往復で予約している場合、片道が対象便になっていれば、往復共に同様の取り扱いとなる。
台風通過後も機材繰りで遅延・欠航の可能性も考えられる
もちろん台風通過後の便に変更する方法もあるが、ここで注意が必要なのが通過した当日や翌日の朝は、天候が回復して空港が再開されても、機材繰りの関係で遅延や欠航が出る可能性が考えられる。9月の台風15号通過後も羽田空港の運航が再開されたあと、終日便が乱れたことから、今回のケースでも13日(日)の明け方に通過した後も影響が出る可能性がある。加えて、台風15号通過時は首都圏のJR・私鉄ともに計画運休で、台風通過後も線路の安全確認をした後の運転再開になったことから、13日の午前中は羽田空港までのアクセスにおいても、影響が出る可能性があることから、最新の交通情報もチェックしておく必要がある。
国内線だけでなく、国際線についても羽田空港・成田空港を中心に欠航や大幅遅延の可能性があることから、利用予定の場合は各航空会社のホームページを確認しておきたい。
今回の台風19号は3連休中に接近・上陸することから、満席により希望の便への変更ができない可能性もあることから、早めに対策を考えておくことが得策だ。