【寝屋川市】お弓式は中止となった友呂岐神社で節分祭。2月11日には建国記念祭があります。
令和5年2月3日は節分、翌日の2月4日は立春でした。
節分は季節を分けるという意味で、本来、各季節の始まりである立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを指します。
「節分」の夜にその年の恵方に向かって、願い事を思いながら恵方巻を無言で食べると万事に吉となると言われています。
令和5年の恵方は「南南東のやや南」でしたが、皆さんも恵方巻を食べられましたか。
季節の分かれ目、特に年が変わる「春の節分」には、邪気が入りやすいと考えられていました。そこで、1年間の平穏無事と邪気を祓う意味を込め、「追儺(ついな)」という行事が行われていたそうです。元々は平安時代に宮中行事として、大晦日に行われていたそうですが、江戸時代ごろまでに実施されなくなります。一方で庶民には、節分に豆をまいて鬼を追い払い無病息災を祈る行事として追儺が広まり、いつしか、豆まきが節分の行事となったそうです。
香里本通町の友呂岐神社でも節分祭が行われました。
香里園駅から成田山に向かう途中に位置する友呂岐神社。
現在の住居表示は香里本通町ですが、古くは友呂岐村だった地域に当たります。
奥に見えているのが香里ヌヴェール学院小学校・中学校・高等学校で、向かいが幼稚園です。
寝屋川市にはもう一つ鞆呂岐神社がありますが、どちらも旧友呂岐村に属している地域だったと言えます。
友呂岐は鞆呂岐とも書き、古代から皇室の荘園でした。
御祭神は応神天皇、菅原道真公、茨田連衿子、成願稲荷社、倉稲魂神です。
御祭神の応神天皇は別名を大鞆別命といい、鞆は天皇の立派なお姿を形容し、呂岐は神を表す言葉ということです。
この碑には、寛保3年建立の鳥居とありますが、寛保3年と言えば、1743年で、280年前となりますから、その頃既にここに神社があったということになります。
友呂岐神社は、丘の上にあり、先ほどの鳥居から石段を上がっていきます。
途中に小さな祠があり、白い蛇が祀られています。
大黒様と御所水とあるので、白蛇は水神として祀られているようです。
こうして見るとかなりの高低差があることがわかります。
石段を登り切ったところに本殿があります。
ここでは、成人式の前日に三井のお弓式の祭礼が行われていますが、コロナ禍で今年のお弓式も中止となりました。
本殿の柱には節分祭の案内がありました。
2023年2月3日の午後3時から祭典があり、豆まき・福引が午後3時30分からありました。
福引の1等は恵方巻ということで、これは当たった方は縁起が良いですね。
本殿に向かって左が成願稲荷神社です。
友呂岐神社の御由緒です。
お弓式は、毎年成人式の前日(昔は1月8日)に旧三井氏神社跡で行われます。
昔は村役や有力者の子弟が紋付・かみしも姿で弓を引きました。
現在では地元から選ばれた20歳の青年2人が引くようになっています。
弓の当たり具合で天候と豊凶を占う神事ですが、今年も中止となりました。
また、友呂岐神社では、2月11日に初代神武天皇による日本建国を祝う建国記念祭が行われます。
節分祭は2月3日、成田山不動尊大阪別院、八坂神社、大利神社でも開催されました。
【施設情報】
友呂岐神社
〒572-0082
大阪府寝屋川市香里本通町19番13号
京阪本線香里園駅より東南へ徒歩5分
※ご祈祷・出張祭典などお電話でご予約をお願いいたします。
TEL (072)-832-0300 FAX (072)-832-0308
電話受付 午前9時から午後5時まで