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【富士宮市】絹本著色富士曼荼羅図に記されたスポットを巡る【世界遺産富士山を体験!トレッキングツアー】

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

6月中旬に参加募集がされた富士宮市世界遺産課企画の【世界遺産富士山を体験!トレッキングツアー】

多くの応募があったため抽選となったツアーでしたが、ありがたいことに当選しました!

ツアーは国指定重要文化財「絹本著色富士曼荼羅図」に記されている大宮・村山口登山道の道中のスポットを巡るということで、富士山の魅力は頂上をめざす登山だけではなく、富士山の歴史・文化・自然を学びながら世界遺産たる富士山の魅力を存分に感じられるという内容です。

開催日程は、
第1回8月1日(木)8時から16時頃
第2回8月7日(水)8時から16時頃
第3回8月17日(土)8時から16時頃
第4回9月14日(土)8時から16時頃

となっており、私は第3回目に参加させて頂きました。

富士山世界遺産センター前にある神田川観光駐車場
富士山世界遺産センター前にある神田川観光駐車場

朝8時、神田川観光駐車場に集合して、市役所世界遺産課鈴木さんから、本日のツアーの内容などを説明頂きました。

ガイドしてくれるのは、富士下山のパイオニアで富士山ネイチャーツアーズの岩崎仁さんです。

市役所世界遺産課の職員さんとガイドの岩崎さん
市役所世界遺産課の職員さんとガイドの岩崎さん

神田川観光駐車場から徒歩で移動し、富士山本宮浅間大社へ登山の安全を祈願して参拝。

富士山本宮浅間大社にて登山の安全祈願
富士山本宮浅間大社にて登山の安全祈願

実際禊はできませんが、湧玉池の富士山が育んだ冷たい水を肌で感じて、バスへ乗ります。

湧玉池の禊所で清流に触れます
湧玉池の禊所で清流に触れます

15分ほどで修行のために富士山に登っていた時代の拠点、村山浅間神社に到着。

村山浅間神社に到着
村山浅間神社に到着

村山浅間神社は、神仏習合の残る珍しい神社です。

大日堂にてお経をあげるガイドボランティアさん
大日堂にてお経をあげるガイドボランティアさん

大日堂には富士宮市文化財に指定されている富士山関係で現存している最古の大日如来像や史記に記載され実在したと言われる山岳信仰を広めた『役行者倚像』と従えていたという前鬼・後鬼どちらかの一体など、歴史を感じる所蔵物があり、週末にはガイドボランティアさんが案内をしてくれますが、本日はガイドが始まる前で、ボランティアさんが熱心にお経をあげていました。

村山浅間神社で再度登山の安全祈願
村山浅間神社で再度登山の安全祈願

大棟梁権現社
大棟梁権現社

再度村山浅間神社へ登山の安全祈願をして、村山浅間神社と大日堂の間にある末代上人を祀った大棟梁権現社にお参りします。

村山登山口
村山登山口

富士山最古の登山道村山登山口の前に立つと、昔は富士登山がいかに危険でそして神聖なものだったのかを感じました。

村山登山口から登山道へ
村山登山口から登山道へ

村山登山口に入ると5分もかからないうちに一旦、舗装路へと出ます。

神秘的な登山道入口を体験したところで、再びバスに乗り、富士山スカイラインから再び村山道に入れる道を歩きます。

村山古道下山口と表示があります
村山古道下山口と表示があります

溶岩流の間を登るこの道は、富士山の溶岩に苔が住み、息を飲むほどの自然の美しさが胸を打ちます。

苔と森が融合した美しい森
苔と森が融合した美しい森

右側と自分たちの歩く村山道と雰囲気が違うのは、天然林と植林だから。

登山道と植林は、見たからに表情が違います
登山道と植林は、見たからに表情が違います

右側の森は人工的に木を植えた森で、よく見ると木々が規則正しく生えているのが分かります。

女人堂があったと言われる場所
女人堂があったと言われる場所

途中まで行くと、広場のように開けている場所があり、明治時代、女性はここまでしか登山することが許されず、この場所から富士山を眺めたと言われているそうです。

沢のようになっていますが、水はありません
沢のようになっていますが、水はありません

沢になっているような昇降の厳しい場所を進んだ先に中宮八幡堂がありました。

中宮八幡堂
中宮八幡堂

ここは中宮馬返しとも言われここより先は馬で登ることは許されませんでした。

坂を下りたところ
坂を下りたところ

急坂を下り左岸に渡ります。

井戸跡
井戸跡

そこには中宮井戸があり、八大龍王が祀られていました。

中宮八幡堂往復の約1時間のトレッキングを満喫した後は再びバスに乗り、富士宮口五合目に到着です。

富士山登山口
富士山登山口

ここまで来ると涼しさを感じるので、外の空気に当たりながら昼食を取るのが気持ち良く感じました。

コースを説明してくれる岩崎さん
コースを説明してくれる岩崎さん

そしてここから宝永トレッキングです。

軽くストレッチをしてから、岩崎さんがこれから進むコースを地図を見ながら説明してくれました。

ゆっくりなペースなので運動不足の私でもついて行けます!
ゆっくりなペースなので運動不足の私でもついて行けます!

傾斜が急な場所や足場の悪い場所もありますが、ガイドの岩崎さんが随所で歩き方などをレクチャーしてくれたり、休憩を淹れたりしてくれるので初心者の方も体力の自信のない方も安心です。

緩やかに登りながら、富士山そのものを存分に感じることができます。

固そうな地層
固そうな地層

赤っぽい地層
赤っぽい地層

今回のトレッキングの最高到達点、山小屋に着きました。

富士山は180回噴火していてっ固く見える地層は15000年前の噴火、赤っぽく見える地層は20000年前の噴火でできたもので活動期や噴火の仕方により違うのが分かります。

登るに従って生えている植物の種類が限られてきます
登るに従って生えている植物の種類が限られてきます

森林限界に近づくと、地に這うようなカラマツや、数種類の植物しか見られなくなります。

この海藻のようなものは地衣類というそうです
この海藻のようなものは地衣類というそうです

そして、この海藻のようなものは地衣類といいで、菌類と、藻類を共生させることで自活できるようになった生物なんだそう。

地衣類は地上に最初に進出した生物はではないかという説もあるそうで、自分たちの祖先かもしれないと思うと妙に愛おしく見えました。

宝永山を間近に!
宝永山を間近に!

そしてたどり着いたのは、この景色です。目が眩むほどの高さから望む宝永山は、1秒1秒見え方を変え、私たちを魅了してくれました。

私の中ではここが一番の難関だった気がします
私の中ではここが一番の難関だった気がします

滑り落ちそうな急な坂道を降りる難所もありましたが、その後に見られる景色が疲れを吹き飛ばしてくれます。

こんな標高の高い場所でアサギマダラが飛んでいたのが印象的でした
こんな標高の高い場所でアサギマダラが飛んでいたのが印象的でした

富士宮口五合目に戻った後の充実感は半端ないモノでした。

神田川観光駐車場で解散
神田川観光駐車場で解散

富士宮口五合目からは、またバスに乗り、集合場所だった神田川観光駐車場に戻り、解散になりました。

富士山の歴史・文化・自然を学びながら世界遺産たる富士山の魅力を感じながら、自然の神秘に触れられた【世界遺産富士山を体験!トレッキングツアー】。

頂いた富士登山リストバンドは記念にします!
頂いた富士登山リストバンドは記念にします!

観光としての富士山だけでなく、富士山にまつわる歴史や文化、自然を意識するだけで、すべてが素晴らしいものに見えることを実感しました。

富士山本宮浅間大社
住所:富士宮市宮町1-1
TEL: 0544-27-2002
村山浅間神社
住所:富士宮市村山1151
富士登山富士宮ルート

問い合わせ:企画部 富士山世界遺産課 企画係
住所:富士宮市弓沢町150番地(市役所3階)
TEL:0544-22-1489
*今回のツアーの申込は終了しています*

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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