一番ネトゲで遊んでいるのはどの地域?! 都道府県別オンラインゲーム状況
インターネットの普及、アクセス窓口の多様化を受け、大きく需要が伸びたサービスの一つがオンラインゲーム。都道府県別ではどの地域でもっともよく遊ばれているのだろうか。総務省が2015年7月に発表した「通信利用動向調査」の公開値を基に、その実情を確認していく。
次に示すのは2014年末時点で調査対象母集団全体における、オンラインゲームをプレイしたことがあるか否かを尋ねた結果。この「オンラインゲーム」とは、用語説明では「インターネットを利用し、多人数で同時に同じゲーム進行を共有することができるゲーム」と説明されている。多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲーム(MMORPG)の類に限らず、ソーシャルゲームなども該当すると見て良い。また全部無料でプレイできるものに加え、有料制のもの、そして基本は無料だが特殊な環境や設定を利用する場合には課金を行う(例えばアイテム課金)もすべて含まれる。さらに機種は特定していないので、パソコンでもスマートフォンでもかまわない。
都道府県別では、その地域に居住する回答者に占める比率となる。値が高いほどプレイヤーの数そのものが多い訳では無いことに注意。例えば北海道は17.7%とあるので、6歳以上の北海道居住者のうち17.7%が2014年の1年間でオンラインゲームで遊んだ経験があることになる。
全体平均では15.9%。ただし上位15位地域に平均値以上がすべて収まっており、プレイヤーが多い地域と少ない地域で格差が激しいことが分かる。
最大値は神奈川県の20.2%で、唯一の2割超え。次いで大分県、大阪府、福岡県、東京都でここまでが18%。ちなみに最下位は岩手県の10.5%、次いで沖縄県の10.6%。大よそ2倍の差が出ている。
これが有料のオンラインゲーム、具体的には月極めの料金制以外に基本無料だがアイテムやアバターなどへの課金なども含む、となると利用率はグンと下がり、利用性向にも変化が生じてくる。全国平均は3.8%、最上位は北海道と東京都が同率の5.7%。
北海道はともかく東京や神奈川、大阪などは人口も多いのだが、利用者率も多いため、実質的に利用者数ではさらに上位に位置することになる。また単なるオンラインゲーム利用率同様、平均値より上位陣が15位以内にすべて収まっているため、上位地域と下位地域の差が大きく出ていることが分かる。
北海道や東京、茨城、神奈川では6歳以上全員のうち5%超、つまり20人に1人は有料のオンラインゲームをプレイしている計算になる。老若男女を問わずであることを思い返せば、結構高い比率に違いない。
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