明治期以降、西洋料理を日本に吸収しようとする過程で生まれた「洋食」。カレーやとんかつ、コロッケは大正期に誕生した三大洋食と言われています。この頃に誕生した洋食料理店が現在も残り人気が衰えない「京都の洋食文化」。

洋食創世期に誕生した「スター食堂」もそのひとつ。1925年に京極通り錦天神前に「スター食堂」を開店し、およそ100年。さまざまな業態を展開しながら進化し続けています。

「レストランスター京極店」はスター食堂の原点。オムライス、ハンバーグ、グラタン、コロッケ、スパゲッティー…。子供が好きな定番メニューが揃っていますが、大人になってもワクワクが止まりません。

いろいろ食べたくて選べない人におすすめが「スター食堂のトルコライス」。「ナポリタン・とんかつ・オムライス」の3種がワンプレートになった人気メニュー。昔ながらの洋食コンボは絶品でした。

個人的なお気に入りは「とんかつ」。薄切り肉を揚げたとんかつで、口のなかでサクサクッと音がするほど。衣のサクサク感がとにかく美味しすぎて、目を見開いてしまいました。

人気ナンバーワンは「オムライスグラタン チーズ&デミグラス」。トロトロたまごのオムライスにたっぷりの特製デミグラスソースとチーズ。ふわっとした食感と次々にやってくる味の変化がたまりません。さらにびっくりするのがオムライスの大きさ。お腹がはち切れそうなほどでした。

トルコライスもオムライスグラタンも、たっぷりの量で大満足のランチ。このあとに京都散策を楽しみましたが、夜になってもお腹が空かないほど。たくさん食べたけど、味に飽きることなく完食できたのも、長年愛され続けるスター食堂だからこそ。京都の味として、県民はもちろん、他府県の方にも試していただきたい名店です。