月1日以上の利用率は78.5%…冷凍食品の利用実情をさぐる
多様な種類が販売され、多くの人には食生活の上で欠かせない存在となりつつある冷凍食品。実際にはどの程度利用されているのだろうか。マルハニチロが2021年10月に発表した「冷凍食品に関する調査2021」(※)から、その実情を確認する。
最初に示すのは、日頃冷凍食品を利用する頻度。全体では78.5%が月1日以上冷凍食品を利用するとの回答が得られた。ほぼ毎日利用する人も7.4%いる。
全体では78.5%と8割近くの人が、少なくとも月1日以上の割合で冷凍食品を利用している。週1日以上なら57.5%、ほぼ毎日の人も7.4%いる。男女別では女性の方が多くの頻度で使われているようだが、年齢階層別では特に法則性のようなものは見当たらない。おおよそ独身か夫婦世帯かで利用実情は大きく違ってくるかもしれないが、今調査ではそのような属性区分は公開されていないのが残念。
今調査は2021年だけでなく、その2年前の2019年にも実施されている。2回分の調査結果において、月1日以上の割合で冷凍食品を利用している人の割合を比較したのが次のグラフ。
全体では15.9%ポイントものプラス。それだけ多くの人が冷凍食品を月1日以上利用するようになっている。報告書ではこの設問の回答動向について解説は特にないが、新型コロナウイルスの流行で在宅時間が増えた人による、食生活の変化が影響しているものと考えれば道理は通る。女性と比べて男性、特に30代から40代において増加度合いが大きいところを見ると、独身男性が外食を避けて自宅で食事をするようになった際に、冷凍食品を活用するというパターンが多々ありそうだ。
■関連記事:
【冷凍食品への改善希望、最上位は「食の安全を高めてほしい」】
【習慣的に中食をしている人はほぼ8割・よく使っているものは冷凍食品(最新)】
※冷凍食品に関する調査2021
2021年9月14日から15日にかけて20~59歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は予備調査(全体)が1466人・本調査(月1日以上冷凍食品を利用する人)が1000人。男女比、10歳区切りの年齢階層別でそれぞれ均等割り当て。過去の調査もほぼ同じ条件で実施されている。
(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。
(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。
(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。
(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。
(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。
(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。
(注)「(大)震災」は特記や詳細表記のない限り、東日本大震災を意味します。
(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。