【大津市】高校生が企画!商店街で作るお弁当ラリーイベントから見える地域の活性化
こんにちは、Sariです!今回はイベントレポートです。
浜大津ナカマチ商店街で、高校生の企画による「お弁当ラリー」というイベントが開催され、参加してきました。商店街にあるお店で材料を集め、お弁当を作って発表するというイベントです。
イベントを企画したのは立命館守山高校3年生の金子穂乃花さん。高校の「総合的な探求」の授業の一環ということでした。
【総合的な探求の授業とは】
生徒が主体的に課題を設定し、調査・研究を行い、学びを深める授業で、主体的に考える力を養い、将来の進路や社会で必要なスキルを身につけるなどという目的で行われています。
今回のイベントへの想い
ナカマチ商店街のある地域で生まれ育った金子さん。大きくなるにつれて、県庁所在地でもある大津のこの地域が、観光客もそれほど多くなく、賑わいに欠けていることに問題意識をもつようになったと言います。そして将来はそういった地域の活性化に携わる仕事がしたいと思うようになったそうです。今回の企画はそんな金子さんの問題意識を解決する1つの挑戦でもありました。
お弁当ラリーに密着
まずはお買い物
まず金子さんの指示で3つのグループに分かれて、買い物に出発します。渡された商店街のお店のリストを見ながら、どのお店に行くか、お弁当にどんなおかずを入れるか相談しながら決めていきます。
買い物先のお店の方には、今回のイベントの趣旨を伝えてあり、みなさん快く協力してくださって色々と言葉をかけてくださり、温かい気持ちになりました。
嘉永3年創業、創業170年という老舗漬物店では、宮内庁御用達となった当時の書簡なども見せてくださり、貴重な歴史に触れることが出来て大きな学びとなりました。
総合的な食品を扱うお店の店主さんは、商店街のあり方について、買いに来る客と心のつながりを持って接していることなど、熱く想いを伝えてくださいました。
買い物時間は余裕を持って設定してあったので、食材の買い出しだけでなくこのようなレトロなお店にも興味を持って覗いてみたり、
商店街内にあった築124年の古民家の展示を見たりしました。古き良き文化に触れ、参加者は写真を撮るなど熱心に見学していました。
参加者には小さなお子さんもあり、とても楽しげに買い物している姿が印象的でした。
買い物をしていくにつれグループでの結束力も強まり、共同でひとつの作業をする連帯感が生まれているように感じました。
お弁当作り
買った材料を持ち帰り、配布されたお弁当に詰めていきます。ここでもグループで協力し合い、役割分担して綺麗に盛り付けていきます。
盛り付けが終わったら発表タイムです。3つのグループそれぞれ個性があって、同じ商店街で買った物でも全然違うお弁当に仕上がっていて面白かったです。
それぞれのグループのアピールタイムもあり、和気あいあいとみんなでお弁当を囲んで楽しみました。
最後はみんなで一緒にお弁当をいただき、イベントの感想を共有して和やかに終了となりました。
まとめ
今回の企画は高校生の発案ということで、企画者の金子さんにイベント後の感想を伺いました。
実際、商店街の活性化という問題は日本社会においても大きな課題と言えます。
しかしながら、これからは風の時代とも言われ、人と人との心のつながりが今まで以上に大切になってくるでしょう。そういったときに、商店街のような、お店の人とお客さんが密に接して心を通い合わしている場所はとても貴重で、その良さを見直すべき時に来ていると私は感じました。
参加者のみなさんとの感想の共有の中でも、商店街の素晴らしさを感じたという方が多く、このような体験がもっと増えれば活性化につながるのではないかと思いました。
素晴らしいイベントを企画された金子さんに拍手を送り、そして今後の将来に期待をしたいと思います。