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"おにぎり型"の高気圧で秋晴れの3連休も関東など雷雨に注意…寒暖差に対応するヒントも:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
(左)12日、(右)13日の9時の予想天気図(気象庁HPを元に作成)。

12日から始まる3連休は、大陸から乾いた空気を運ぶ移動性高気圧によって広い範囲で晴れるでしょう。

上図の右の天気図に見られるような、三角形に近い"おにぎり型"の高気圧はさわやかな秋晴れとなりやすい高気圧で、まさにおでかけ日和、スポーツ日和の連休になる見込み。
ただ、12日は関東内陸で雷雨が予想されているほか、1日の寒暖差が大きくなる秋晴れ特有の注意点も…。
連休明けの天気の見通しも含めて気象予報士が解説します。

12日に雷雨になりやすい場所は

12日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
12日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

12日は晴れるところが多いものの、中層(だいたい高度3,000mくらい)に寒気が入る影響で、関東内陸では午後に局地的な雷雨のおそれがあります。

夜は太平洋沿岸で風がぶつかりやすく、東海でも一部にわか雨がありそうです。

また、晴れる時間が長い地域でも、空気の乾燥や紫外線対策、そして後述の寒暖差対策をしておでかけください。

秋晴れ特有の注意点!寒暖差は服装で「体の負担」を減らして

気温と服装の目安(筆者作成)
気温と服装の目安(筆者作成)

1日を通して晴れる日は、雨や曇りの日と比べて、朝晩と日中との気温差が圧倒的に大きくなります。

もちろん、朝晩が寒くて昼が暑くても、それですぐに風邪をひくことはありませんが、温度調節を体だけに任せきりにしていると、知らず知らずのうちに疲れがたまり、いわゆる「秋バテ」の原因に…。

そのため、上図のように気温によって服装を調節して、体の負担を減らしてあげましょう。
特にこの連休中は、カーディガンやトレンチコートが必要になる地域が多くなりそうです。

連休最終日は西から雨に…連休明けは再び秋雨

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

13日(日)も広く晴れる見込みですが、14日(月・祝)には早くも次の雨雲が西から進んできて、西日本では雲が広がり、九州や四国の太平洋側で雨が降り出すでしょう。

雨の直前は南風が入りやすく、連休中でもっとも気温が上がって、日中に体を動かす場合は熱中症にも気をつけてください。

連休明けは広い範囲で雨が降り、週後半には発達した低気圧が接近する可能性も。再び雨の情報に注意が必要な1週間になりそうです。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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