画期的!東京カレー界のレジェンド『夢民』の期間限定「ネオ・カツカレー」を実食レポート
スパイスカレー、南インドカレー、スリランカカレーなどが一定の水準まで浸透し、レシピが普及するなか、逆に家では作れない特別な外食体験としての「欧風カレー」や「カツカレー」再評価の波が来ています。
特に「カツカレー」は海外からの注目も含めて勢いがあり、従来の「ズッシリして胃もたれしてカロリー高そう」というカツカレーへの"偏見"を覆すべく「再解釈・再構成」されたカツカレー「ネオ・カツカレー」が登場しはじめているんです。
※上記"偏見"はあくまでも"偏見"であり、カツカレーの元祖『銀座スイス』や『キッチン南海』のカツカレーのバランスの良さは格別です。
東京カレー界のレジェンド『夢民』がネオ・カツカレーをリリース!
東京・大阪を中心にじわじわ広がる「ネオ・カツカレー」の波、そんな中で驚くべきニュースが。
なんと東京カレー史におけるレジェンド『夢民』(むーみん)の11月限定メニューが「ネオ・カツカレー」ということ。ついに!
わたくしカレー細胞も早速行ってまいりました。
早稲田のソウルフードにして東京スパイスカレーの先駆け
創業1975年。早稲田のソウルフードと言われるほど熱狂的な支持を集めた『夢民』。2012年に惜しまれながら閉店したのですが、その後虎ノ門で『Spice and Vegetable 夢民』として復活営業しています。
昭和から受け継がれる独特なサラサラカレーの源流は実は「南インド」。
東京スパイスカレーの先駆けともいえるレジェンドが作り出すカツカレーとは如何に!
『夢民』らしさと新しさが共存する夢のカツカレー
『Spice and Vegetable 夢民』の料理オーダーはタブレットにて。
ありました!早速オーダーしてみましょう。
ネオ・カツカレー 1600円
4ホット +30円
おおお!まず、盛り付けとカツの立体感に惹きこまれますね。
全体のイメージは福井名物「ボルガライス」とのこと。
迫力あるカツの衣はなんと食パンを刻んだ自家製生パン粉。ザックリした食感がたまりません。しかもカツ自体から鮮烈なスパイス&ハーブの香りが!カルダモン、レモングラス、フェンネル・・・それらに漬け込み下ごしらえした「神威豚」を用いたカツだったのです。
もともとカルダモン、クローブの香り強めでサラサラの『夢民』カレー、そこに合わせるカツとしての工夫と手間。その相性は素晴らしいの一言!
カツを主役と見てスパイスソースをつけて楽しむ気分でも、逆にカレーを主役にインパクトある食感と香りのカツを具材として楽しむ気分でも、どちらでも成立してるんですよね。
トマトの酸味、ほうれん草の食感が良いメリハリを生んでいるのと、辛さのリセットには卵が大活躍。(そう、『夢民』ファンにはお馴染み「ポパイカレー」の具材たちです。)
一皿の中でのバランスが実に良く、飽きることなく、重さを感じることなく、一気に完食。なんなら「おかわり!」と言いたくなるほど爽やかなカツカレーだったのです。
まさにこれこそ『ネオ・カツカレー』!!
お酒に合うカツカレー
この「ネオ・カツカレー」、その軽やかさ故に、ビールなどのお酒ともガンガン合わせられるんです。「カツカレーで呑む」と聞くと違和感ある方も、とんかつ屋でビールは定番ですよね。そこにスパイスの刺激がプラスするのだから、よりお酒が進むのは当然なのてす。
「ネオ・カツカレー」って、「お酒に合うカツカレー」でもあるんです。
11月1日の提供開始から想定外の人気でリピーター続出という『Spice and Vegetable 夢民』の「ネオ・カツカレー」、その反響を受けて期間延長も検討中とのこと。
皆さんもこの話題の一皿をぜひ!