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【大牟田市】第24回炭都写真コンテスト作品展の作品を募集中!(8月31日まで)

山本旅水堂地域ニュースサイト号外NETライター(大牟田市など)

大牟田市石炭産業科学館では、ただいま第24回炭都写真コンテスト作品展に向けた作品を募集中です!(2023年8月31日まで)

大牟田市と隣接する荒尾市(熊本県)の両市は、古くから石炭の都「炭都(たんと)」として栄えてきました。この石炭によってエネルギーの面から日本の近代化を支えたことが評価され、2015年7月8日、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」がユネスコの世界文化遺産に登録されました。大牟田市の「三池港」「三池炭鉱宮原坑」などもその構成資産となりました。

大牟田の炭鉱の歴史に関する資料を展示している大牟田市石炭産業科学館では、「炭都写真コンテスト」を開催し、炭鉱に関する写真を募集しています。募集要項は、「大牟田・荒尾の地域ならではの三池港や近代化産業遺産などの写真」とされています(詳細は応募規定をご確認ください)。

1997年3月、大牟田の基幹産業であった三井三池炭鉱が閉山しました。四半世紀が過ぎた2023年現在も、大牟田の町には今なお炭都としての趣が色濃く残っています。

こちらは近代産業遺産の一つの三池港です。三池炭鉱で採炭された石炭を海外に輸送するために築港されました。

遠浅で干潮差が大きい有明海では、従来は大牟田川の河口から小型運搬船と艀(はしけ)で石炭を対岸の長崎県島原半島にある口之津港まで運び、それから多くの人夫による人海戦術で大型船への積み込み作業を行っていました。しかし、この方法には多くの日数がかかり大勢の人手が必要でした。

こうした問題を解決するべく、三池港は團琢磨(三井鉱山合名会社専務理事)氏の指揮によって築港されました。三池港が築港されたことで、港に大型船を停泊させて石炭を直接積み込むことが可能となりました。

三池港を一望できる三池港展望所(入場無料)は、美しい夕日の撮影スポットとしても知られています。年に2回、三池港の航路先端から閘門(こうもん)を通った三池港展望所まで、ほぼ一直線の「光の航路」を見ることができます。

光の航路はテレビ番組などでもたびたび紹介され、市内外の人たちからも人気を集めています。三池港展望所のガイドの方にお話を聞いたところ、「光の航路」が見られる時期には、多くの人たちが美しい夕日を撮影しに来るそうです。

もう一つの有名な近代化産業遺産として、三池炭鉱宮原坑(入場無料)が挙げられます。大浦坑・宮浦坑・万田坑・宮原坑からなる三池炭鉱の中で、宮原坑が最も出炭量が多く、三池炭鉱の主力坑として活躍しました。

現在は第二竪坑が残っており、煉瓦の巻上機室や鋼製の櫓(やぐら)から当時の様子をうかがい知ることができます。また、併設された施設では宮原坑のはたらきについて映像や展示品で知ることができます。

大牟田の町は、日本近代化の礎として大きな役割を果たしてきました。その貴重な近代産業遺産は、町の中に溶け込み今なお静かに歴史を物語っています。レンズを通じて、炭都大牟田の歴史の横顔に触れてみませんか♪

●三池港展望所●

〒836-0061 福岡県大牟田市新港町1

●三池炭鉱宮原坑●

〒836-0875 福岡県大牟田市宮原町1丁目86−3

地域ニュースサイト号外NETライター(大牟田市など)

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