4Kは未来ではなく現実、高画質コンテンツはとりあえず4Kとなっていくはず
CES2014が閉幕し、今年の映像方面でのトレンドが4Kに集中していることがわかりました。しかも、とっくに4Kの大型ディスプレイパネルを提供できることなどというのは、当たり前の世界になっていて、さらにそのパネルの中での優位性や湾曲ディスプレイのような、もっと高度な競争になっているということです。
少し前の3D競争がどうも終了した今、気になるのは4Kというトレンドに投資していいものか?ということです。ただ3Dと4Kで全く違うことがあるのが、4Kはこれからのトレンドではなくて、すでにとっくの前から始まっていることです。
ハードウェアで4Kに対応するには、それなりの苦労が必要です。何しろ4Kというぐらいなので、いわゆるフルハイビジョンの4倍です。ということは、4Kコンテンツのためには、撮影に必要なカメラも、それを見るディスプレイにもいろんな部分でこれまでの4倍となってしまうということです。
ところが、これがソフトウェアでの対応となると話が変わってしまいます。何しろ、Youtubeが4Kに対応したのは、ほぼ4年前の2010年7月なのです。
そんなわけなので、Youtubeには4Kのコンテンツがすでにゴロゴロあります。そう、4Kは未来の話ではなくて、現在進行形の話なのです。
※世界最大の花火としてギネス認定されているドバイの新年カウントダウン
こうしてみると、実は最新の技術を使った高画質映像を最初に見るのも、誰かから教えてもらってみるのも、とっくにテレビではなくて、ネットが中心になってきていることを思い出します。
ここ最近でも、東京ガスのガスのガスの仮面「SWAN LAKE」。ここにあるのはHD版ですが、こういうものも早晩4Kになっていくことが予想できます。なぜならストリーミングであれば、放送で求められるような4K/60Pのような高水準のものにこだわることなく、もっと低いビットレートでも配信可能だからです。
東京ガスの「ガスの仮面・SWAN LAKE」
これも最近Youtubeで見た福島の星空も動画ですが、ひとめでわかるのが動画の制作にものすごく時間と手間がかかっていることです。
記録して残し、記憶に留めたいもの、こういう類いの動画にはコンテンツとしての長い寿命が求められます。だから、これからも高画質が必須となる動画コンテンツが4Kであることはいつかやることではなくて、とっくにすぐやるべき現実と考えておいた方が数年後に刻の涙を見ることにならないことになるのではないかと思います。