「夜行バスは快適さ重視！」そんな人にオススメが、WILLER EXPRESS（ウィラーエクスプレス）の新型４列シート「プライム（Prime）」。
大型フード（カノピー）でプライバシーが守られるほか、深夜でもスマホが使い放題。同社が “ウィラー史上最強のリラックス４列シート” と太鼓判を押す夜行バスです！

≪ウィラー史上最強の4列シートを紹介≫

2023年に誕生した「プライム」は、東京を起点に大阪、京都、静岡、名古屋、三重、滋賀、和歌山、新潟、福島、仙台のほか、大阪－広島などの便もあります。
ビジネスや旅行はもちろん、夜遅くの出発なので推し活やスポーツ観戦にも便利です。

バスは4列シートで全40席。シートの座面は44cmで、130度までリクライニングします。シート自体は同社の「リラックス（Relax）」とほぼ同じに見えますが、細かい部分をバージョンアップ。料金は「リラックス」のほうが若干安いですが、快適さでは「プライム」が勝ります。

上下にスライドするヘッドレストは大型に改良され、頭や首のホールド感がアップ。シートの背もたれや座面、腰部分は、それぞれ厚さや柔らかさが異なるクッションを採用して、座り心地も上々です。

もっとも変わったのがカノピー（フード）です。「リラックス」よりタテ幅が15cmもアップして、横幅も広がり、中の圧迫感が軽減してさらに快適に。隣の人が気にならないほど包まれ感が向上しました。
さらに従来よりも遮光性や防音性に優れ、リクライニングしても顔が隠れるので、寝顔を見られず眠れるのも高ポイントです。

夜行バスでは使用禁止になることが多いスマホですが、カノピーの内側にあるスマホホルダーに取り付ければ、消灯時も光線漏れを気にすることなくスマホが使い放題です。しかも縦横好きな位置に固定できる優れモノです。

隣の席と仕切るパーテンションは可動式になりました。知人と乗る場合は低くして、知らない人とは高くすればプライベート感が保たれます。

レッグレストを跳ね上げると、就寝中の脚の疲れを軽減。さらにフットレストは靴を脱いで過ごせるのでとても楽でした。
※一部フットレストを設置していない車両もあります。

座席にはコンセントを備え、通路側席は肘掛けの先端に、窓側席は壁にあります。またUSBポートの車両もあります。カノピーにあるスマホホルダーとの距離を考えて、長めのコードの持参をオススメします。
さらに前の席には物を掛けられるフックと網ポケットもついています。

いざという時に役立つのが WILLER EXPRESS 独自の便利なサービス「おたすけDM」です。乗車中のトラブルや、乗務員に直接言いづらいことを、営業所から伝えてもらえます。
気分がすぐれなかったり、エアコンが寒いや暑いなど、ささいなことでも利用できます。

≪実際「プライム」に乗ってみた！≫

今回利用したのは、東京駅の鍛冶橋駐車場を22時30分に出発して、京都駅八条口に翌朝6時30分に到着する大阪行きの便です。走行距離は559.52kmで約8時間の夜行バスの旅です。
東京－京都間の休憩は3回で各停車時間は20分ほど。2回目と3回目の休憩時は車内アナウンスがないので、照明の点灯や前方のカーテンが開いたら到着の合図です。

蛯名SAでは、一部のお店が24時間営業していました。
乗務員は1名ですが、清水の中継所で交代があります。この時車外に出ることはできず、トイレ休憩もありません。蛯名SAから2回目の休憩までは約3時間ほどかかるので、気になる方は蛯名でトイレに行くことをおすすめします。

2回目の休憩は3時ごろ。愛知県新城市にある長篠設楽原（ながしのしたがはら）PA。ここは「長篠・設楽原の戦い」があった古戦場に近い “戦国押し” のPAです。
下りのPAは織田・徳川連合軍、上りは武田軍のイメージで、建物には陣幕が張られ、家紋や合戦風景などが描かれた自販機は、購入時に武将の声が聞こえます。夜中も営業するお店には武将アイテムもある驚きのPAでした。

3回目の休憩は滋賀県の草津SAに5時20分ごろ到着。ここには滋賀県発祥の交通安全看板「飛び出し坊や」がありました。

今回の旅の目的地、京都駅八条口には6時30分ごろに到着。旅の１日目はたっぷりとあるので、タイムパフォーマンスに優れた夜行バスの旅でした。

≪乗車してみて≫

ウィラーエクスプレスの「リラックス」とは座面の幅やシート間隔は同じですが、大型のカノピーは、隣の席にいる人を感じないほどのプライべート感。予想以上に快適に眠ることができました。
料金は「リラックス」より少し高いですが、「プライム」の快適さを考えればとコスパは断然いいと思います。ただしヘッドレストの位置がずれることがあるため、気になる方はネックピローの持参がオススメです。