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【足立区】不登校の子どもに一歩を踏み出すきっかけを。竹の塚周辺で活動をはじめた「森のじかん」について

Naoko竹の塚情報局「たけトピ」運営(東京都足立区)

こんにちは。竹の塚のローカルメディア「たけトピ」運営人のNaokoです。今回は最近出会った、不登校の子ども達のための活動をご紹介します。足立区竹の塚周辺で活動している「森のじかん」と名付けられたこの活動は、不登校の子ども達にとっての安心できる居場所として、未来への一歩を踏み出す勇気を支えています。

家でもない学校でもない第3のオルタナティブスペイス

「森のじかん」とは、家でも学校でもない場所で子ども達が自由に自己表現を行い、学び合い、成長できる第3の場所を提供するプロジェクトです。現在は月に2回、様々なワークショップやアクティビティを開催しています。

足立区六月2丁目にあるポルテホール
足立区六月2丁目にあるポルテホール

活動場所のメインは足立区六月2丁目にある「ポルテホール」で行なっていますが、元渕江公園付近での農業体験など、ポルテホール以外でも活動を行う日もあります。スケジュールは「森のじかん」のホームページや公式LINEで公開しています。ページ下部の詳細情報よりご確認ください。

ワークショップを開催している会場「ポルテホール」
ワークショップを開催している会場「ポルテホール」

活動の様子

過去のイベントで使用したスポンジの廃材
過去のイベントで使用したスポンジの廃材

筆者が訪れた日はポルテホールでの活動でした。過去のワークショップで廃材となったカラフルなスポンジを使ったジオラマ作りがテーマです。

使用するスポンジの廃材
使用するスポンジの廃材

「森のじかん」のリーダーである「ともみん」さんの作品を参考にしながら作品を作っていきます。

ともみんさんの作品
ともみんさんの作品

ともみんさんは、この活動が子ども達にとって単なる遊びではなく、自分の感情や考えを表現する手段や一歩踏み出すきっかけになることを願っています。

ワークショップに没頭する子ども達の中には、学校での困難から一時的にでも離れ、自分だけの空間に没入することで心の安らぎを見つける子もいます。

この写真は、そんな「森のじかん」での一コマ。スポンジの廃材は使用せず紙粘土でつくられた作品を見せてもらいました。ここでは、子ども達が自由にアイデアを展開することを大切にしていて、何か新しいものを創り出すプロセスを楽しんでいます。

ポルテホールは、室内だけでなく外のスペースもあるのでワークショップが終わった後には外に出て体を動かして遊ぶこともできます。

「森のじかん」を生んだ一人の母、ともみんさん

森のじかんの創設者、ともみんさん
森のじかんの創設者、ともみんさん

「森のじかん」の創設者でありリーダーのともみんさんは一児の母。彼女自身の娘が不登校になった経験がこのプロジェクトを立ち上げるきっかけとなりました。

子どもが不登校になって社会とのつながりが持てなくなってしまったことから、誰かとつながれる居場所を探しましたが竹の塚近辺にはほとんどなく、以前は自転車で片道40分かかる場所まで送り迎えをしていたそうです。同じように学校に行けない子ども達が社会とのつながりを持ちながら一歩前に踏み出すきっかけを作れる場所を作りたい、という想いで始まったのが「森のじかん」です。

家にいても遊べるドローンで一歩を踏み出すきっかけを

ともみんさんは現在、ドローンを使ったイベントも計画中です。家の中からオンラインでも、会場でオフラインでも参加して遊べる競技性のあるイベントで、一歩踏み出したくなる取り組みの1つとして今後かたちにしていくそうです。具体的なことが決まり次第、また情報をお届けしたいと思います。

3/24(日)にはボタニーペインティングのイベントを開催

森のじかん創設者のともみんさんは、親子で楽しい時間を過ごしてほしいとの想いから、3月24日(日)綾瀬にある「あやセンター ぐるぐる」でボタニーペインティングのイベントを開催します。こちらのイベントは、5歳から高校生までの全ての子どもとその保護者が対象です。

実際に、ボタニーペインティングの材料を見せていただきました。葉脈を使用してスケルトンリーフアートを制作します。

ゴムの木の葉脈(天然素材)
ゴムの木の葉脈(天然素材)

この葉脈に絵の具を使ってカラフルに色を着色し、乾いたらポスターフレームに挟んで完成です。色や配置を親子で考えながら楽しい時間が過ごせそうですね。

着色した葉脈を思い思いに配置していく
着色した葉脈を思い思いに配置していく

完成したスケルトンリーフアート
完成したスケルトンリーフアート

「森のじかん」は、不登校の子ども達が自分の未来に向けて前向きな一歩を踏み出すための場所として、これからも活動を続けていきます。2023年に始まったばかり。不登校の子ども達のために、もっとできることを増やしていきたいそうです。

森の時間の活動は月に2回。3月28日(木)にはポルテホールで「いろんなものを分解してみよう!」をテーマに活動します。この活動に興味がある方、支援を考えたい方は、「オルタナティブスペイス森のじかん」に連絡してみてください。

【詳細情報】
活動名:オルタナティブスペイス森のじかん
開催場所:東京都足立区六月2丁目15−14「ポルテホール」ほか
料金:開催日によって異なります。
詳しくはホームページ、公式LINEをご確認ください。
対象年齢:未就学児〜小学生(中学生以上は要相談)
参加方法:ホームページ、公式LINEより事前申し込み
ホームページ】【公式LINE】【Instagram

イベント名:親子DEアート教室 ボタニーペインティング〜スケルトンリーフ編〜
開催場所:東京都足立区綾瀬4丁目6−34「あやセンター ぐるぐる」
料金:1セット2,200円(税込)
対象年齢:5歳〜高校生までの子どもとその保護者
参加方法:ホームページから事前予約
ホームページ

竹の塚情報局「たけトピ」運営(東京都足立区)

足立区竹の塚在住。一児の母。竹の塚のローカルすぎる地域情報サイト「たけトピ」運営人として地域の役に立つ情報を毎日お届けしています。

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