さわ餅は志摩市磯部町発祥で、江戸時代からお祝い事には欠かせない伝統的な郷土のお餅です。伊雑宮で執り行われる御田植祭の神事に裸の漁民たちが田んぼの中でどろんこになりながら『ゴンバウチワ』と言われる竹を奪い合うたけとり神事があります。この竹は豊漁や海上安全などにご利益があると言われ、この地方の漁民たちの信仰を集めています。さわ餅はもともとこの祭りに由来したものと言われ、ゴンバウチワの竿よりさお餅として売りだされたのが最初で、さお餅がいつの間にかさわ餅と呼ばれるようになったそうです。

今回はさわ餅を製造している磯部町内の2店舗から、磯部バスセンター近くの創業70年を超える餅喜商店にお邪魔しました。が、人気店なので15時過ぎにお邪魔したらラスト1個…よもぎだけしか購入できませんでした。

駐車場は右側に3台分あります。

他もほぼ売り切れて茶饅頭が10個しかありませんでした。商品は午前中に売切れてしまう時もあるので、連絡するとお取り置きをしてくださるそうです。いきなり行ったし、15時過ぎだったしで1個でも買えてラッキーだったのかな？と思いました。

餅喜商店は他に卸していません。なのでお店でしか買えないんですよね。

1個しか買えなかった貴重なさわ餅は81円でした。かなりリーズナブルなお値段ですね。

餅喜商店は創業以来杵つき、拘りのお餅です。

国内産の小豆を使用した餡子はキメが細かくて断面も綺麗です。

杵つきのお餅ならではの柔らかさですが、歯ごたえのありもちもちとした食べ応えです。ほんのり塩気を感じますが、餡子の甘さと調和して上品な甘みになっています。今回はよもぎだけでしたが、さわ餅には白もありますから次回は両方食べ比べてみたいですね。

場所は磯部バスセンターの信号を南伊勢町方面に入ってすぐの右手になります。バスセンター信号から徒歩1分以内です。

さわ餅、茶饅頭・1個81円、5個405円、10個810円

季節の饅頭（ゆず饅頭）・1個86.4円、5個432円、10個864円

2023年11月の価格です。