科学も認めた「キャンプの驚くべきストレス解消効果」。ストレスホルモンが減少するレベルの癒し効果か
日本キャンプ協会インストラクターの渡邉(@clumsy_camper)です。
大自然の中に身をおくと心身が整っていく事は、誰もが実感としては知っていました。
それは個人の主観的な感想に留まらず、科学的な検証によっても、やはり同じ結論に行き着くことが明らかになってきています。
今回は科学によって明らかになった、森や山などの自然環境のありがたい効能について知見を紹介します。
「ストレスホルモンが減少する」レベルの癒し効果
薄々感じていた方も多いと思いますが、やはり自然には疲れた心を癒やしてくれるストレス解消効果があるようです。
千葉大学の研究によると、森の中でたった15分間静かに座っているだけで、ストレスホルモン(コルチゾール)の量が減少し、副交感神経の活動(リラックス度の指標)が55%も高まりました(*1)。
また、主観的な評価でも、気分がよくなり、日常の不安な気持ちが治まったという結果が出ています。
わたし個人も、この研究結果と合致する、印象深い経験をしています。
私自身、機能性ディスペプシアという神経性の胃の疾患を患い、投薬でも治療効果が見られず長年苦しんでいました。
具体的には、慢性的な胃の膨満感・不快感で満足に食事を摂ることができず、体重も15kgほど落ちてガリガリに痩せていました。
ですが、キャンプなどで自然豊かな場所で過ごすと、明らかに症状が改善することに気づきました。胃がグルグルと動き出して、普段は感じることのない空腹感を感じることができたのです。その時の食事は、涙が出そうなぐらい美味しかったのを覚えています。
この疾患の1番の原因は自律神経の不調(副交感神経の働きが悪い)にあると考えられています。その点からも、自然環境は自律神経にすこぶるポジティブに作用することを身をもって体感しました。
自然の癒しの効果には感謝しかありません。
慌ただしい日常生活で心が疲れている人は、静かな森の中のキャンプでストレス発散してみてはどうでしょうか?
以上、日本キャンプ協会インストラクターの渡邉(@clumsy_camper)でした。
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参考文献
*1 『Effect of the forest environment on physiological relaxation-the re- sults of field tests at 35 sites throughout Japan』Park Bum-Jin et al.
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