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冬のキャンプで凍死したくないので、SOTOのアウトドアバーナー「ST-310」を買った話

きき酒師・渡邉彰大の「自然と酒の余暇」日本キャンプ協会インストラクター/きき酒師

キャンプやアウトドアであると便利なのがシングルバーナー。

しかし、冬キャンプではバーナーについてある程度理解していないと、寒さに凍えてしまうことになります。

それがガス缶バーナーで起こる「ドロップダウン」という問題。

そして、そのドロップダウンの問題を解消するために買ったのが、SOTOのシングルバーナー「ST-310」でした。

冬キャンプで注意すべきドロップダウンの罠

ドロップダウンとは、寒冷時にガス缶内のガスの気化が十分に行われず、バーナーが点火できない現象です。

一般的なガス缶には、ブタンとイソブタンの混合ガスが使用されています。ブタンの気化点は約0度、イソブタンは約-12度です。冬季は外気温が低いため、特にブタンの気化が進まず、ガス缶内の圧力が低下。燃料を供給できず、バーナーを着火できなくなります。

これを防ぐには、イソブタン比率の高いウインターガスを使用する、または、プロパン(気化点約-42度)を含むガスも使用するなどの対策が必要になります。

ST-310の長所

このドロップダウンに強いバーナーが今回紹介するST-310です。

寒さ(ドロップダウン)に強い

ST-310はマイクロレギュレーターという特殊な機構を搭載しているため、通常のバーナーに比べ、低温下にも強い特徴があります。

マイクロレギュレーターは、簡単にいうと、低温下でガス圧が低くなると、自動でガス噴出口を普段より広げて、ガスの噴出量が低下することを防ぐという高度な機能のこと。

これにより、推奨外気温が5度C以上と、かなりの低温環境で使用できます。

公式の数字ではないので参考程度に聞いて欲しいのですが、筆者の経験では冬季用のガス缶であるST-760を燃料としたときには外気温0度Cでも着火できました。

安定した五徳

五徳は4本の金属棒から構成されていますが、接地面が大きいため非常に安定しています。多めの米を炊飯したり、多少重めのものを置いてもしっかり安定します。収納時のコンパクトさと五徳の安定性を両立させた素晴らしいデザインだと感じています。

まとめ

以上、ST-310の特徴についてご紹介しました。

まとめると、以下のようになります。

  • 寒さに強い
  • 五徳が安定している

トータルで見るとかなり優秀なキャンプバーナー。

気になった方はぜひチェックしてみてください。

ちなみに

左、OD缶。右、CB缶。
左、OD缶。右、CB缶。

ちなみにブログの方では、この記事では紹介しきれなかった、キャンプのバーナーについて知っておくべき情報を詳しく紹介しています。

具体的には、

・そもそもキャンプにガスバーナーって必要なのか?

・絶対に知っておくべきガス缶の種類(CB缶 or OD缶)による特徴の違い(今回のギアはCB缶のバーナー)

・ST-310を買うのにおすすめな人の特徴

・ST-310のその他の長所

・ST-310の短所

・ST-310の現在の価格

についても紹介しています。

より詳細な情報を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

詳細記事▼

日本キャンプ協会インストラクター/きき酒師

「自然の中で、お酒をこの上なく美味しく飲む方法」を考え続けている人。きき酒師(日本酒ソムリエ)とキャンプインストラクターの資格を保有。日本酒以外のお酒もすごく好き。

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