【厚木市】アド街でも紹介されたコーヒー豆焙煎所 『ダブル焙煎』で飲みやすさをとことん追求!
こんにちは、暑さ寒さも彼岸までと言われるとおり急に涼しくなったり、また暑さがぶり返したりのここ最近ですが、空気は日一日と確かに秋めいていると感じます。
そろそろホットコーヒが美味しい季節ですね。
さて、今回は美味しいコーヒーで定評のある七沢の焙煎所『パイオニアコーヒー工房』さんのご紹介です。
こちらの『パイオニアコーヒー工房』さん、昨年、テレビ東京の「出没!アド街ック天国」でも紹介されていたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
行き方
県道64号線を厚木から清川方面へ進みセブンイレブン厚木七沢北店を過ぎたあたりの「七沢温泉鄕」の看板を右折。
すぐの左手にある細い脇道を登ると、どことなく懐かしさを感じる素敵なお店が出現!
<バスの場合>
神奈川中央交通「広沢寺温泉入口」下車(徒歩3分)
コーヒー豆の焙煎・卸・販売のお店
\カフェ『ともりびkafa』が併設されています/
まず目を引くのが入り口のサボテンアート!
楽しい顔、たくらんでる顔、びっくり顔のサボテンたちが迎えてくれます。遊び心がいっぱい♪
緑やお花に囲まれた素敵なお庭には、テラス席もありますよ。
お茶目(^^)
今年で10周年
8月に10周年を迎えたというパイオニアコーヒー工房さん。焙煎士でオーナーの橘川さんは元公務員でスタバのスタッフだった経験もあるという異色の経歴の持ち主。
スタバ時代に、豆によってコーヒーの味が全く変わることに興味を持ち、パイオニアコーヒーの先代に弟子入り、その後会社を譲り受け七沢に焙煎所を移転したとのことです。
コーヒー豆の取引先は、Sunface、じょ里い、ビストロ・シェ・ケン、雅籐、パティスリーエスポワールをはじめ他市から都内までさまざま。
3台ある焙煎機のうちメインで使っているというこちらの焙煎機は40年ものらしく、このレトロ感に思わず機械萌え
併設のカフェ『ともりびkafa』
古民家を再利用した店内の半分は併設されたカフェ『ともりびkafa』となっていて、淹れたてのコーヒーやコーヒーのお供を楽しめます。
なんでしょう、このホッとするかんじ。
高い天井に木の温もり、そしてなにより使い込まれた建物の風合いになんともいえない落ち着きを感じます。
コーヒー探しのお手伝いを
「何でも聞いてください!」と橘川さん。
棚にはいろいろな焙煎されたコーヒーや生豆が並んでますが大まかにいうと、
ストレートで焙煎してあるものはスポット商品。
ブレンドで焙煎してあるものと生豆は定番商品。
ということです。
といっても、豆の種類がチンプンカンプンな私は何を注文していいのやらという状態でしたが、自分の好みや、逆に苦手な味などを言うと、いろいろな提案をしてくれます。
コーヒーの酸味
コーヒーの注文は「酸味が苦手」「深煎りが好み」ということくらいしか伝えられなかったのですが、ココで酸味について興味深い話をしていただきました。
「コーヒーの酸味が苦手」という方は結構いるのではないかと思いますが、この酸味、実は本当の酸味ではなく、単に焙煎後時間が経って酸化しただけの不快な酸味である場合がかなりあるそうです。
コーヒー本来の酸味とは、標高差や寒暖差の影響を受けながらじっくり育つ過程で生まれる果実としての酸味とのことなのだそうです。そう言われると今まで自分が酸味と思っていたものが、ただの酸化だったのかもしれないという気がしてきて、本当の酸味を味わってみたくなりました。
こちらが「酸味が苦手」という人にだいたいススメているという4種類の豆をブレンドした『七沢ブレンド』。
左がその『七沢ブレンド』。そして右が『エチオピア』といってパイオニアコーヒーさんの中で一番酸味が強めというコーヒー。
飲み比べてみると、なんということでしょー!
わたし『エチオピア』の方が好きかも!
こちらの方がすっきりしていて、断然飲みやすいのです!しかも浅煎りとのこと。
今まで◯十年も「酸味はキライ 深煎りがスキ」と言ってきたのは何だったのでしょう!もうビックリです!
でもこれは珍しいことではなく、思い込みや食わず嫌いが多いようで、だからこそ好みのコーヒー探しのお手伝いをしたいという橘川さん。
知らないと勿体無いので伝えていきたいとのこと。
ホントソレです!知らない事は勿体ないです!(実感)
ダブル焙煎で飲みやすさを追求!
パイオニアコーヒーさんの特徴として、一度焼いた豆を冷ましてもう一度焼くという手間暇かけたダブル焙煎という製法で仕上げているということがあります。
コーヒーはあくまで自宅で毎日楽しんでもらいたいということがまず前提としてあり、そのためによくある胃もたれ感や喉の奥に残るエグみ感などを極力抑え、家でガブガブ飲める飲みやすさを追求してダブル焙煎にこだわっているそうです。
手間を惜しまず妥協を許さない職人魂に、私の頭の中でいつしかスガシカオのprogressがリフレイン。
本当に口当たりスッキリで飲みやすいコーヒーでした。
その他の商品
コーヒーを使った商品は、コーヒーソフトをはじめ、コーヒーゼリー、リキッド、ドリップバッグなどさまざま。
自分で焼いたコーヒーを使って商品化することにロマンを感じるという橘川さん。
「うちのコーヒーでいろいろ作りたい!」と子供のように目を輝かせていました。
コーヒーリキッドは半年、ドリップバッグは一年持つらしいです。
パティスリーエスポワールさんで作ってもらっているというスイーツの『オペラ』『コーヒークッキー』にも橘川さんのコーヒーが使われているという、とことんコーヒーにこだわったメニュー。
でも、紅茶やジュース系もあり、チビっ子やコーヒーが苦手な人にもきっちり対応。
絶対音感を持ち、豆の音を聴いて焙煎しているという橘川さん、豆と真摯に向き合う姿勢が美味しさのヒミツだったのですね。
七沢の小高い丘の上の焙煎所『パイオニアコーヒー工房』で、新しいコーヒーとの出会い、そして今まで知らなかった新しい自分の好みとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。