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【和歌山市】口の中でホロリと溶ける極上“タンシチュー”が名物の老舗洋食屋「レストランフライヤ」

きなたま地方創生ライター(和歌山市)

昭和8年創業、和歌山市内にある老舗洋食店「レストランフライヤ」。開店当初から高い技術と心のこもった料理を提供しており、伝統の味を今もなお守り続けています。2020年には和歌山市民が選ぶ「極みメシ」の昼夜各部門で堂々1位に選出されています。

店内は白と木目を基調としたモダンで明るいお洒落な空間です。1階、2階の席の配置も工夫されており、一人客から家族連れまで幅広いシチュエーションに対応しています。

「レストランフライヤ」の特徴として挙げられるのは、独自の「特製ドビソース」。このソースは一般的なデミグラスソースとは一線を画し、何日もかけてじっくりと仕込まれた特別なものです。牛タンから抽出されるブイヨンがこのソースの基本となり、濃厚でまろやかなコクを生み出しています。一度口にすると、その深い味わいに魅了されます。

看板メニューの「タンシチュー」の他にもランチメニューが充実しています。

本日は「タンシチュー フルサイズ」(税込2,398円)と「ライス」(税込308円)を注文しました。

「タンシチュー」は濃厚な特製ドビソースにたっぷりと覆われた厚切りの牛タンが主役です。見るからに柔らかそうで、つややかなソースがその表面を美しく輝かせています。

牛タンは、じっくりと時間をかけて煮込まれ、見ただけでその柔らかさが伝わるほど。食べる瞬間、ナイフを軽く当てるだけでスッと切れる柔らかさには驚かされました。口に運ぶとまさに「とろける」という表現がぴったりです。

味わいにおいては、特製ドビソースがすべてを支えています。このソースは、一般的なデミグラスソースとは異なり、ビターでコクのある奥深さを持っています。甘みは抑えられ、ほのかな苦味が大人の味わいを演出しています。このビターさが牛タンの旨味と見事に調和し、食べるごとにその濃厚な味が口いっぱいに広がります。ソースの豊かな香りは牛タンを引き立て、食後もその余韻が長く続くのが印象的でした。

さらに、牛タン自体はただ柔らかいだけではなく、繊維の質感がしっかりと残っています。これにより、噛んだ瞬間に肉の旨味がしっかりと滲み出し、豊かな食感を楽しめます。食べ進めるごとに、特製ドビソースの深みとタンの柔らかさのバランスがとれており、一口ごとに違った角度でその美味しさを味わえました。

「レストランフライヤ」のタンシチューは、牛タンの柔らかさ、特製ドビソースの深いコク、そしてそれぞれの要素が織り成す絶妙なバランスが特徴です。これがこの店が和歌山市民に愛され、「極みメシ」の称号を獲得した理由と感じられました。

【店舗情報】

・店名:レストランフライヤ

・住所:和歌山県和歌山市広瀬中ノ丁1-7

・電話番号:073-422-0115

・営業時間:11:00-15:00

      17:00-21:00

・定休日:火曜日(祝日を除く)

・ホームページはコチラ

・インスタグラムはコチラ

地方創生ライター(和歌山市)

和歌山の魅力を余すことなくお伝えする地域ライター。和歌山の飲食店や地元イベント、カルチャーをワクワク感たっぷりで取材し、その魅力をお届けします。 ※2024年9月までは泉佐野市(大阪府)、同年10月からは和歌山市(和歌山県)を担当しております。

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