ChatGPT人気のプラグイン2023年6月版。検索系とコンテンツ分析系が人気。情報漏えいリスクも。
2023年6月時点でのChatGPT人気プラグインについて調査を行い、検索系とコンテンツ分析系のプラグインが人気があることがわかりました。
しかし、その一方で情報漏えいのリスクが伴うカテゴリーのプラグインも人気があり、この点は利用者、セキュリティ担当者にとって重要な注意点となります。
■プラグインカテゴリの傾向
2023年6月現在、ChatGPTプラグインの「Popular」に掲載されているプラグインを以下に掲載します。
・検索系プラグイン
ウェブサイトや旅行等の検索を支援するプラグインです。
- Expedia
- KAYAK
- KeyMate.AI Search
- ScholarAI
- VoxScript
・コンテンツ分析系プラグイン
PDFや動画等のコンテンツを分析し、そのコンテンツについて対話するためのプラグインです。
- AskYourPDF
- ChatWithPDF
- Link Reader
- Noteable
- Video Insights
・生成系プラグイン
プロンプトやダイアグラムの生成を支援するプラグインです。
- Prompt Perfect
- Show Me
- WebPilot
・教育系プラグイン
利用者の能力向上を支援するプラグインです。
- Speak
・計算系プラグイン
高度な計算を支援するプラグインです。
- Wolfram
・自動化系プラグイン
インターネット上の様々なサービスとの連携を支援するプラグインです。
- Zapier
■人気プラグインの中には情報漏えいリスクのあるものも
プラグインはChatGPTの能力を大幅に向上させますが、その一方で安全性についても十分考慮する必要があります。特にコンテンツ分析系のプラグインは、ChatGPTの能力を利用してPDFなどのドキュメントファイルを分析するためのツールとして有用ですが、その利用には注意が必要です。
例えば、AskYourPDFやChatWithPDFのようなプラグインを使えばPDFの分析が可能になります。これはChatGPTの基本機能ではテキストデータしか処理できないため、PDFなどのドキュメントファイルを分析したいというニーズに対応するものです。
しかしながら、これらのプラグインは「ファイル」単位でデータを扱うことになるため、情報漏えいのリスクが伴います。この点は、特にセキュリティ担当者にとって深刻な問題となり得ます。
さらに、ChatGPT自体はファイルのアップロード機能を持っていません。したがって、利用者自身が所持しているPDFファイルを分析したい場合には、AskYourPDFやChatWithPDFが提供するアップロードサイトにファイルをアップロードする必要があります。この操作により、OpenAIの管理下ではないサーバーにデータが保存される可能性があるため、そのリスクを慎重に考慮することが求められます。
これらの要素を総合的に考慮すると、プラグインを使用する場合には、その機能と安全性をしっかりと理解し、適切なリスク管理を行うことが重要です。