【沖縄県宜野湾市】台風の前日は空が赤くなるのは何故?沖縄の海・空がいつもと違う景色になる理由
沖縄といえば青い空と海・白い砂浜の景色
沖縄の海と聞いてすぐに思い浮かべるのは真っ白な砂浜と青い空・海ではないでしょうか。島全体を海で囲まれている沖縄ですが、意外に泳げる人のほうが少ないという県でもあります。日本列島の最南端に位置することから毎年台風の通り道となり、長時間に渡り暴風雨が吹き荒れることも珍しくありません。今回は沖縄の景色の中でも「空」をテーマにしたお話を紹介したいと思います。
台風接近前になると空が真っ赤になるのは何故?
台風が近づくと夕焼け空が真っ赤になることはご存じでしょうか。実は台風に限らず、空気中の水蒸気量が多いと起こる現象です。大気中の塵や光の乱反射等の細かい条件も関係してきますが、今回は中学生の理科分野「光の波長の長さ」に焦点をあてて解説します。光には波長と呼ばれる単位があり、色によりその長さが異なります。赤の光は波長が長く、青色系の色は波長が短くなります。水蒸気量が多い日では波長の短い色の光が散乱(水蒸気の分子に当たり跳ね返る現象)します。従って波長の長い赤色の光が多く眼に届き、夕焼け空が真っ赤に見えるようになっています。
沖縄は台風が多いため空がよく赤くなる?
沖縄の台風は本州と比較して滞在時間が長いことが特徴です。赤道付近で生まれた熱帯低気圧が台風に成長する段階のため、時速が遅い為です。空が真っ赤になった翌日以降は台風が来る・近づく可能性が高いと判断しましょう。台風は熱帯低気圧のため、雲が含む水分量が多くなります。そのため、先述した通り空気中の水蒸気量が増え、空が真っ赤になる現象を引き起こします。非常に美しい景色が広がりますが、雨風が既に激しくなっている時は沿岸部に近づかないようにして下さい。