小倉の繁華街タイセイビルの「地鶏専門店まる」に行ってきました。ここは、地鶏モモ肉の炭火焼きで有名な居酒屋です。

ビルの１階の一番奥まで入って暖簾をくぐると大将の元気な声が迎えてくれました。

店内は昔ながらの居酒屋の雰囲気。カウンターに小あがりもあります。とりあえずはビールを注文。

炭焼き地鶏は名物メニュー

このお店の地鶏はひと味違います。炭火にこだわり、瞬間的に熱を通して焼き上げる地鶏モモ肉の炭火焼は名物メニュー。他に、手羽チップのから揚げも人気です。

迷わず炭火焼を注文。厨房の奥で腕を振るう大将は今年６５歳ですが腕力を損なわないために筋トレを毎日やっているとか。元気でユーモアがあり楽しい気分にしてくれます。

さすがのクォリティ！鶏モモ炭焼きは最高にジューシー

厨房に肉を焼く炎があがりました。しばらくしてカウンターに地鶏焼きのハーフサイズが出てきました。

地鶏もも焼きは量が多いので一人だとハーフサイズで十分お腹いっぱいになります。

皿にはきゅうりのぶつ切りが添えられ、濃い緑色のゆず胡椒も別皿で付いてきました。

口に運ぶと思わず興奮するほどの旨さです。柔らかくて程よい弾力の食感で、炭火の香ばしさにあふれた肉汁が口いっぱいに広がります。

この柔らかさは仕入れの鶏肉に左右されるそうで「この肉じゃないとだめ」と言うほど素材にもこだわっているのです。

これだけで味が激変！へべすってなんだ？

冷えたビールと地鶏を味わっていると、大将から「ちょっと待って、まだ食べ終わってないよね」と提案があって、別の皿に醤油とカボスのような果実が出てきました。

これは？と聞くと、宮崎の日向地方でしか採れない「ヘベス」という果実だと言います。ヘベスの収穫は一年のうち今の季節の２か月だけ。しかも、宮崎の限定された地方でしか市場に出回らないそうです。

ヘベスを絞った醤油に地鶏焼きを漬けて食べると、これがまた旨い。香ばしくてジューシーな鶏肉に、雑味のないさわやかな柑橘系の香りが広がります。

見た目はカボスに似ていますが味と香りは全く異なり、苦味などが一切ありません。これは最高の味変です。

ちなみに二杯目に頼んだチューハイのコップのふちにヘベスをしみ込ませると飲むときにさわやかな香りが立ってお酒もますます旨くなる。これは魔法の果実ですね。

季節限定のヘベス。運が良ければ最高の味変を経験できるかもしれません。

炭焼地鶏 まる