目、肩、首の痛み…スマホ疲れのあるある感
スマホ利用者の4割近くは目のこり・疲れを覚えている
魅力的なコンテンツの数々、多種多様で充実した機能、そしてその機動性の高さから、ついつい長時間にわたり、多分に不自然な姿勢で操作を続けてしまうスマートフォン。必然的に身体に負荷がかかり、色々なトラブルを抱えるリスクを負ってしまう。次のグラフはインターワイヤードのDIMSDRIVEが2014年2月付で発表した「スマートフォンの使用と姿勢に関する調査結果」の値を基にしたものだが、この結果にもあるように、多くのスマートフォン利用者が「スマホ利用が原因なのではないか」とする身体の不調を覚えている。
もっとも多い変調は「目のこり、疲れ」で、37.0%が自覚している。スマートフォンは画面が小さいこと、暗い所での操作が多分にあること、画面に近づいて見てしまう場合があることなどが原因。知らず知らずのうちに目を酷使してしまっているわけだ。
次いで多いのは「肩こり」、ほぼ同率で「首のこり」、やや値は落ちるが「首の痛み」が続く。布団やソファーに横たわりながら不自然な姿勢で操作した経験は誰にでも一度ならずあるはずだが、それが長時間続き、身体への負荷となる。
部位的なものとは異なるが「頭痛」を覚える人も多い。頭痛の類は他の部位のストレスが影響していることが少なからずある。例えば肩こりが酷いと、頭痛も併発する人は多い。この「頭痛」の回答は、他の部位のトラブルとの連鎖反応が起きている面もあろう。
使用時間や本体重量で不調感は変化するか
今調査では「特に感じない」人以外を「身体不調」と定義した上で、どのような状況で身体不調を自覚しているかに関して、比較データを示している。そのうち有意性のある相関関係を確認できるのが「スマートフォンの重量」「使用時間」の2点。
概して「長時間者ほど不調者が多い」「スマホが重い人ほど不調さが多い」との結果が出ている。この2項目は直接的な理由としてだけでなく、他の要因を後押しする要因ともなる。例えば本体重量が大きいと、腕を支える場所が無い場面での操作は腕に無理な力を余計に与えてしまう。そのため、このように明確な結果が出ることになったと考えられる。
利用時間では2倍近く、重量では(「分からない」は除くと)3割増しもの「不調感自認者」率の高さが確認できる。今データだけでは相関関係はともかく因果関係まで証明することはできないものの、浅からぬ関係にあることは容易に分かる。
スマートフォンは長時間使うものである以上、正しい姿勢で臨むのは当然として、重量や利用時間に関して、自分自身の身体と相談して決定づけることをお勧めする。これは一般携帯電話(フィーチャーフォン)から言われてきた話ではあるが、スマートフォンの方が利用時の熱中性が高く、より長時間、より高集中度での利用となるため、身体の負荷も大きくなり、その分不調の問題も顕著なものとなっているのだろう。
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