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【京都市】下京区 赤穂浪士討入りを助けた「天野屋利兵衛」と「鞍馬天狗」アラカンの墓石がある『聖光寺』

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の繁華街の近くに、電気屋街と言われた場所があります。それが、寺町通の四条と五条の間になります。

そこは、今では電気屋は少なくなり、カフェなどができておしゃれな街並みになりつつあります。

そんな中、いきなり「天野屋利兵衛は男でご座る」という石碑が出てきました。

それは、錦綾山(きんりょうざん)と号し、浄土宗鎮西派に属する寺「聖光寺」さんです。平安時代後期、仏師康慶(こうけい)の居宅があったところだそうです。

1204年、浄土宗第二祖「聖光上人」が九州に戻ることを仏師「康慶」が悲しみ、ここに庵を結んで「聖光庵」としたのが始まりだそうです。

境内には「大石良雄」の母と「天野屋利兵衛(綿屋善右衛門好時)」の墓所があります。

「天野屋利兵衛」とは、槍20本を作り、「赤穂浪士の吉良邸討入り」を助けたという人物です。大坂奉行所に拷問に掛けられた時に言った言葉が「天野屋り兵衛は男でご座る」、討入りが終わるまで何も云わなかった義に厚い赤穂藩出入りの大阪商人と言われています。

「高津商会」の小道具が大活躍している映画「鞍馬天狗」で有名な俳優の「嵐寛寿郎」(アラカン)の墓地などもあって参拝者も多いところです。

仕事柄、アラカンさんの話はよく聞きますが、お墓がこちらにあるとは…しっかりと手を合わさせていただきました。

京都はどこを歩いていても、日本映画や歴史に関する場所が出てきます。面白いですね♪

聖光寺
〒600-8032 京都府京都市下京区寺町通り綾小路下る中之町584番地の1
075-351-7584

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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