今回ご紹介するのは、スパイスカレー「ミルズ」。場所は、大型商業施設「アステ川西」の地下1階。「川西阪急」食料品売り場入り口のすぐ目の前。駅前に位置しているため、アクセスしやすいのがポイント。

こちらの「チキンカレー」は、¥500（税込み）のワンコイン！ コストパフォーマンスも抜群です。

スパイスカレー「ミルズ」

お店にはドアや仕切りがなく、店内の様子が一目瞭然。気軽に入りやすい、カジュアルな雰囲気です。

訪れたのはちょうどランチタイム。仕事の合間や、買い物ついでと思われる”おひとり様“の利用が目立ちました。

コンパクトな店内

席数は8席。2人掛けのテーブル席がふたつと、キッチンに面したカウンターが4席のコンパクトな造り。

セルフのお水とほんのりスパイスの効いた温かい紅茶は、ご自由に。

基本のメニューは、5種類

基本的なカレーのメニューは「チキン・豆・キーマ・フィッシュ・欧風ビーフ」の5種類。

【基本の5種類のカレー】（すべて税込み価格）

単品はもちろん、お好きな2種類を組み合わせることもできます。

• チキン＋他の4種類から【1つ選ぶ】…¥780
• チキン以外の4種類から【2つ選ぶ】…¥880

ご飯の量やトッピングで自分好みにカスタマイズするのも良さそう。

ミルズ定番「チキンカレー」

惹かれるメニューは色々あれど、ここはやはり定番の「チキンカレー」から。

注文からわずか2分ほどでカレーが到着しました。早すぎる（笑）。

スパイスの香りと、見た目の彩りが食欲をそそります。日本のカレーよりも少しサラッとしたルウで、ホロホロのチキンが特徴的。スパイスの効いたこの味は、家庭ではなかなか出せません。唐辛子が入っていないので、辛さはゼロ。辛いものが苦手な方やお子さんでも安心して召し上がれます。

刺激やスパイスを楽しみたい人には「卓上スパイス」も。

• チリパウダー…つんとした香りと刺激が後を引きます。辛いものがお好きな方に
• カルダモン…甘く爽やかな香り。カレー以外にラッシーなどドリンクにも
• チャンブール…ネパール産の山椒。すっきり爽やかな香り

ターメリックライスは、兵庫県産とインド産のお米をブレンドしたもの。この少しパサパサとした食感が、スパイスカレーに良く合います。

インドで「アチャール」と呼ばれる玉ねぎの酢漬けは、口直しにぴったり。色付けに使われているのは、なんとブルーベリー。

10分ほどで完食。美味しくいただきました。胃にもたれる感じもなく、食欲が落ちるこんな季節にもスパイスカレーはピッタリ。ワンコインでこのクォリティとは凄すぎます。「チキンカレー」は、だし＆スパイスの効いた「だしチキンカレー」に変更も可。

定期的に通いたくなるカレー屋さん

スパイスの魅力にハマり、後日再び訪れました。この日選んだのは、サバとチキンのカレーをココナッツソースで仕上げた「海カレー」¥980。

ターメリックライスをあいだに、風味の異なる2種類のカレーが盛られています。片方は定番の「チキンカレー」、反対側にはサバの旨味がぎゅっと詰まった「フィッシュカレー」。この2つをマイルドに包み込むのがココナッツソース。トッピングのフライドオニオンがコクと食感をプラスし、口直しのアチャールと半熟の煮卵も添えられた至福の一皿です。混ぜて食べると、さらに美味しさが広がります。

次回は、ひき肉とチキンのルウに、チーズソースのかかった「山カレー」¥980をいただいてみよう。

日々をまかなう「ミルズ」のカレーは、材料も工程もシンプル

「うちのカレーは特別な一杯ではなく、日々をまかなうためのもの」と言うのは、オーナーの久木田 郁哉（くきたふみや）さん。“誰にとってもちょうど良いカレー“を求め、訪れたことのないインドの味を独学で再現。

そんな久木田さんの作るカレーは、いたってシンプル。定番の「チキンカレー」の材料は、鶏のもも肉、玉ねぎ、トマト、香辛料と塩のみ。工程もこれらをただ煮込むだけ、と無駄はなし。代わりに専用の調理器具を使って24時間じっくり煮込むことで、素材の旨みをゆっくりと引き出します。

材料を炒めない分、余計な油や小麦粉は必要なし。もちろん添加物や保存料も使っておらず、唐辛子も不使用。これにより誰にとっても身体に優しく、飽きずに食べられる、手の届きやすい価格のカレーを実現しました。

自宅で手軽に楽しめるシリーズも

この美味しさを家庭でも手軽に楽しめるのが「スパイスミックス」シリーズ。これまたシンプルな材料を煮込むだけの簡単調理。長期保存も可能なので、災害などにむけた備蓄品としても良さそうです。

さらに手軽に楽しみたいという方には、温めるだけで食べられる「冷凍カレールウ」も。

通販はこちらから。

インドの屋台の味を再現した「アイスチャイ」

さらに、この夏おすすめしたいドリンクは「アイスチャイ」。風味豊かな7種のスパイスを効かせたミルクティーです。

実はこのチャイ、一昔前、当時学生だった久木田さんが行なっていた週末カフェで提供していたもの。いわば「ミルズ」の原点とも言える一品です。

今回それをリニューアル。本場インドの屋台で飲むような濃厚で香り高い一杯を求め、茶葉やスパイスを一から見直して、さらに美味しくなりました。飲み切りやすいスモールサイズ（税込¥150 ）もあり、テイクアウトやドリンク単体での注文もOK。

姉妹店では、『こども食堂』も

お店から県道12号線を挟んだ東側には「ケプリ」と呼ばれる姉妹店も。こちらはカレー（¥390〜！）を提供するほか、スパイスの製造と「子ども食堂」としての機能も持ち合わせています。18歳以下であれば「チキンカレーが1杯無料」に。大盛りは、¥100。

「安くて早くて美味しい！」三拍子揃ったスパイスカレーを、ぜひ一度お試しください♪

【基本情報】