愛犬のブラッシングを上手にする方法。犬の負担が少ないお手入れについて
「ブラッシングをさせてくれませ~ん!」のお悩みについて
こんにちは。ドッグキャッチしつけ教室 トレーナーの金倉です。
今回は、犬のお手入れでご相談が一番多い「ブラッシングをさせてくれません!」というお悩みについて解説します。
お手入れについては「させてくれない」ではなかなか済まされない課題になりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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早速ですがまず初めに、飼い主さんがおっしゃる「させてくれない」というのがどのような状況か?ということを確認しなければいけません。
例えば、リビングなどで普通に床に立たせてブラッシングをしている方が結構いらっしゃると思いますが、すぐに逃げてしまうという場合は準備が足りなくてブラッシングをさせてくれない可能性が高いです。
ブラッシングをするときに、犬にとって無理な姿勢を取らせていたり、逆に動きやすい姿勢でお手入れを始めてしまうと、短い時間ですぐに飽きてしまったり、痛かったりして逃げてしまったりします。
ですので、トリミングテーブルなどを用意して、自由に動き回ることが出来なくて、犬に無理のない姿勢を取らせることはかなり重要になります。トリミングテーブルなんて用意できない。という場合は、例えば洗濯機の上だとか(ドラム式だと難しいですけどね)テーブルの上にタオルやトリミング用のマットなんかを敷いてそのうえで行うのもおすすめです。
逃げられない状態・犬の負担が少ない姿勢。確認してから行ってあげてください。
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ブラシを持ってくるだけ・ブラシを見たで逃げ回ってしまうようなわんちゃんもいたりします。
それは、すでにブラッシングは嫌なこと。だと認識してしまっていると思います。ブラッシングは、お手入れ以外に愛犬の健康状態を把握するためにも大切ですし、しっかり慣れてくれるとコミュニケーションの時間にもなります。
なので、飼い主さんも「やらなくちゃ!」とブラシを持って、余裕のない状態で犬を捕まえてブラシをしたり、おとなしくしなきゃダメでしょ!と、押さえつけて行ったりしてしまうと、犬にとってブラッシングはどんどん嫌なことになってしまいます。お得なことが何もないわけですよね。
ブラシをしようとしただけで逃げたり嫌がってしまうわんちゃんは、今やっているのと同じようにブラッシングをしているとさらにブラシが嫌いになってしまうので注意してください。
少しずつ、慣らしていってあげることが必要になります。
程度によって慣らし方も変わってくるとは思いますが、いま、ブラシをすることは嫌なこと。と思っているのを、ブラシも悪くないな。というくらいにさせてから、ブラッシングって気持ちいいな。とかお得だな。と思わせるように進めていくのが大切です。
例えば、今使っているブラシを違うものに変えるだけでも、これまでの嫌な気持ちが減る可能性がありますし、ブラシを見せながら大好きなおやつをあげるだけでも、そう悪くないね。と思ってくれる場合もあります。
そのあとは、ブラッシングをしながらおやつをあげたり、おとなしくさせてくれるようになれば優しく声をかけながらブラッシングを行って、仕上がった時におやつをあげるなど、ブラッシングをすると犬にとってのお得がたくさんあるように工夫しながら行ってあげてください。
愛犬に合わないブラシを使っていたり、雑なブラッシングをしていたり、もつれが酷くてとかすだけで痛い目に合わせてしまっていたりというのを、これまで長く繰り返してきている場合は特に時間がかかりますので、毎日少しずつ根気よく慣らしてあげてください。
ブラッシングのやり方などは、トリミングサロンで教えてもらったりトリマーさんのYouTube動画なんかもあるかと思うので、分からない場合は参考にされると良いかと思います。うちのチャンネルには「もつれ」についての動画も過去に配信しているのでよかったら見てみてください。
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ブラシをおもちゃだと思っているわんちゃんもいます。
子犬ちゃんのブラッシングで大切なこともいくつかお話していきます。
子犬の場合は、動くもののほとんどはおもちゃだと思って興味を示します。なので、お手入れのグッズを準備してきただけではしゃいでしまうケースは少なくありません
ですので、まだブラッシングに慣れていない子犬ちゃんの場合は、キャーキャーワーワー言いながら「やめて~。噛んじゃダメだよ~」と、楽し気に遊びながらブラシをしてしまうと、ブラシが完全におもちゃになってしまって、じゃれがみをしてくるようになってしまいます。
子犬は長い時間大人しくすることもできませんし、元気もいっぱいですのでお手入れの前に少し疲れさせるのも良い作戦だと思います。ちょっとうとうとしてまったりしている時に少しずつ、ブラッシングに慣らしてあげてください。
それから、ブラシをそこら辺に出しっぱなしにしてしまうと、子犬のおもちゃになってしまうので注意が必要です。お手入れ用品については、しっかり管理をするように気を付けてください。
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最後に、ブラッシングをしようとすると本気で噛みついてくるわんちゃんもいると思います。
その場合も当然、ゆっくり慣らしていく方法をお勧めしています。
ただ、まずは、どうして噛むようになったのか?どこの部分をどうやったら噛むのか?を分かっておく必要があります。
先ほどの、すでにブラシに嫌なイメージを持っているというケースで、無理やりブラッシングを続けることで、ブラッシングの時に噛みついてしまうわんちゃんになってしまう可能性が非常に高いです。
なので、ブラッシングで痛い目に合わせていないか?それから、足腰などに弱い部分があったり病気があったりで、ちょっとしたことが苦痛になっている場合があったりしますので、とにかく愛犬の様子をよく見て見て下さい。
そして、例えば目の周りだけは嫌がって噛みつく。とか、後ろ足の下の方だけは噛みつく。など、特徴が分れば、その部分以外の場所から、軽くブラシをしてあげることをお勧めします。無理なく、毎日少しだけでも出来ると良いですね。お利口に出来た時には、かならずごほうびをあげるようにしてください。
とにかく噛みつかせない。ということを目標にして、少しだけでもブラシにいいイメージを付けられるように頑張ってみてください。
YouTubeでは、愛犬のアメリカンコッカースパニエルとブラッシングに慣らせる方法を実践していますので是非合わせてごらんください。