Yahoo!ニュース

【京都市】右京区「太秦」『広隆寺』横にある古井戸『いさら井』の不思議!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

広隆寺西隣の東映撮影所に通じる細い通りに突如現れる井戸。

その井戸には「いさら井」と書かれています。

「いさら井」は広隆寺の境内の縮小により現在は境内から少し離れた民家のそばにあります。

洛西有数の古井で、伊佐羅井・伊佐良井とも記されます。

「いさら井」には和泉式部の有名な歌があります。

いさらい井の ふかくの事はしらねども 清水ぞ宿の主なりける

「いさら井」の井戸の淵には12個の石が円形に並べられていて、イスラエルの12部族を暗示するとも、イエスの12弟子を意味するとも…渡来人といわれる秦氏一族が住んでいたと言われる太秦(うずまさ)の地に関わる伝説はつきません。

日本語では「水の少ない井戸」という意味で「いさら水」といえば「量のすくない水」という意味だそうです。

今では、水はないようですが、近所の人のお話では1700年前から存在していて、寺の周りの人々が先祖代々守っているそうです。

真実はわかりませんが、「高津商会」本社からも近いこともありこの近辺の興味はつきないです…秋の夜長にミステリーは深まるばかりです。

いさら井

住所:京都市右京区太秦西蜂岡町

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

高津商会RICAの最近の記事