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【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!Part354:ご飯食べた?と聞くのはナゼ?他

トリリンガルのトミ韓国語講師/YouTuber

みなさん、こんにちは~!

最近は、朝晩は少し涼しさを感じられるようになってきました。

みなさんのお住まいの地域はどうでしょうか~?

しかし、日中は9月とは思えないほど暑くなる日もあって、もう参ってしまいますね…秋が待ち遠しい今日この頃です。

それでは、今日も韓国ドラマのなかの不思議を一緒に見ていきましょうか^^

今回は、食事に関する不思議から韓国の人たちの考え方や価値観を探っていきたいと思います!

まずはこちらの不思議からどうぞ~

「『ご飯食べた?』と頻繁に聞くのはナゼ?!」

「밥 먹었어?(パプ モゴッソ)」というセリフ、韓国ドラマを見ているときに耳にしたことはありませんか?

「밥 먹었어?(パプ モゴッソ)」というのは、直訳すると「ご飯食べた?」という意味になります。

しかし、韓国では「元気かい?」とか、「変わりはないかい?」というような意味で使われているんです!

ただ、日本人からすると、いきなりご飯を食べたかどうか聞かれるなんて、ちょっと戸惑ってしまいますよね。

たとえ「밥 먹었어?(パプ モゴッソ)」が「元気かい?」と同じように、挨拶代わりに使われるフレーズだと頭で理解していたとしても、実際に声をかけられたら、何と返事をして良いものか少し考え込んでしまうかもしれません笑

日本人は難しく考えてしまうかもしれませんが、韓国では「밥 먹었어?(パプ モゴッソ)」という問いかけに対して、シンプルに「네~먹었어요!(ネ~モゴッソヨ)/はい、食べましたよ!」と答えます。

それにしても、「ご飯食べた?」というフレーズが、相手に元気かどうか尋ねる言葉として使われるなんて、なんだか不思議だと思いませんか?

実は、「밥 먹었어?(パプ モゴッソ)」が、このような意味で使われるようになったのには、韓国の歴史的背景が関係しています。

昔、朝鮮と呼ばれていたその頃、毎日まともな食事をすることが難しい時代がありました。

そんな状況のなかで、人々はわずかな食料を分け合って、助け合いながら生活していたそうです。

そして、隣近所に食事に困っている人はいないか互いに声を掛け合っていたといいます。

そのときに使われていたフレーズが、まさに「밥 먹었어?(パプ モゴッソ)/ご飯食べた?」だったんですね。

このように隣近所がみんなで呼びかけ合って、困難な時代を共に乗り越えてきたわけです。

こうして、相手を心配し、気遣う「밥 먹었어?(パプ モゴッソ)」というフレーズが、いつしか「元気かい?」と挨拶のように使われるようになったんですね。

そして、現在に至るというわけです。

時代も変わり、今では本当にご飯を食べたかどうかを聞きたくて「밥 먹었어?(パプ モゴッソ)」と言うわけではありませんが、相手を思いやる温かな気持ちがこのフレーズに込められていることは変わりありませんね。

それでは、次の不思議にうつりましょう!

「お弁当は個人ではなく、みんなのもの?!」

韓国では、食事は一人ではなく、誰かと一緒に取るものという風潮があります。

たしかにドラマを見ていても、大勢で会食するシーンがとても多いですよね。

お弁当を食べるときも例外ではなく、みんなで一緒に集まって食べます。

みんなで集まってお弁当を食べることは、日本でもよく見られる光景です。特に不思議に感じることはないですよね。

しかし、実際にお弁当を食べ始めると、日本と韓国の違いが露わになります。

なんと、韓国では、みんなで食べるときは、テーブルの真ん中に各自で持ってきたお弁当を並べます。

そして、ほかの人のお弁当からもおかずを取って食べちゃうんです!

「私のおかずと、あなたのおかずを交換しよう」とか「これもらってもいい?」と、あらかじめ聞くこともありません。

その場にいる全員のお弁当から自由におかずを取って食べるなんて、日本人同士では見られない不思議な光景です。

日本人からすると、自分以外のお弁当からおかずを取って食べるというのは、なんだか食べづらい気もしますが、良い面もあるんですよ。

みんなでおかずを分け合うと、色んな種類のおかずを食べることができます。

そうすると、自然といろんな食材や栄養を取ることができるんです。

ときには、忙しくてお弁当を作る時間がなかったり、レトルトのごはんやカップ麺しか用意できない日もあったりしますよね。

そんなときでも、みんなでおかずを分け合うことで、栄養の偏りをカバーできちゃうんです!

自分だけレトルト食品やカップ麺だと気が引けてしまうかもしれませんが、そういう人にこそ分け合うのが韓国スタイル!

気前よく分けてくれますし、レトルトやカップ麺でも喜んで食べてくれます。

こういうところからも、韓国の分かち合いの精神、助け合いの気持ちが伝わってきますね。

いかがでしたか?

食事に関する不思議を深掘りすることで、韓国の人たちの助け合い・分かち合いの精神や文化が見えてきました。

このような面白い発見があるから、韓国ドラマのちょっとした不思議も見逃すことができませんね!

また次回もみなさんに楽しい韓国ドラマの不思議をお届けしていきたいと思います♪

どうぞ、お楽しみに!

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韓国語講師/YouTuber

韓国語講師YouTuber 登録者12万人!|韓国語講座修了者800人以上|ハン検1級→一発合格・2次試験満点|TOPIK 6級|TOEIC 985点|史上初のTOPIK広報大使|横浜領事館パートナー|ハングルの覚えかた図鑑 著者|キム・ヒチョル팬|3児の母!

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