『鬼滅』『イカゲーム』『東リベ』が前月に続きTOP3を維持~11月の動画配信ランキング
Amazonプライム・ビデオやNetflixなどの定額制動画配信サービスにおいて、どのようなコンテンツが見られているのでしょうか。また、そのコンテンツの視聴者属性(性別、年代)はどのような割合なのでしょうか。弊社GEM Partnersが実施している19の定額制動画配信サービスを横断した週次の視聴者数調査の結果を2021年11月分としてまとめました。
本ランキングは19の定額制動画配信サービス(ABEMAプレミアム、Amazonプライム・ビデオ、Apple TV+、dTV、dアニメストア、FOD、Hulu、J:COMオンデマンド、Netflix、Paravi、Rakuten TV、TELASA、TSUTAYA TV、U-NEXT、アニメ放題、スカパー!オンデマンド、ディズニープラス、バンダイチャンネル、ひかりTVビデオサービス)の視聴者数ptを横断して集計しています。
視聴者数pt:下記の実査日において過去1週間以内にそのタイトルを見た人の多さを示す
2021年11月のTOP3は、前月に引き続き『鬼滅の刃』『イカゲーム』『東京リベンジャーズ』となりました。1位の『鬼滅の刃』は、11月の合計視聴者数ptが多い上位5サービス(Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Hulu、U-NEXT、dアニメストア)のサービス別ランキングでもTOP3にランクインし、圧倒的な強さを示しています。また、2位の『イカゲーム』は、Netflixオリジナル・独占配信作品と、1サービスのみでの配信にもかかわらず、前月からランクを維持しています。
今月新たにTOP20入りを果たしたのは、5位の『王様ランキング』、7位の『ワールドトリガー』、9位の『糸』、12位の『見える子ちゃん』、15位の『ハイキュー!!』、20位の『きのう何食べた?』の6作品です。
『王様ランキング』『ワールドトリガー』『見える子ちゃん』は、いずれも10月から放送・配信が始まった秋アニメで、今月視聴者数ptを多く集めました。同様にアニメ作品である『ハイキュー!!』は11月に新作の配信はないものの、毎月同程度の視聴者数ptを集めており、継続的な根強い人気を誇っています。
Amazonプライム・ビデオで見放題独占配信中の日本映画『糸』は、同サービス単体のランキングでは3位にランクインしました。主演を務めた菅田将暉と小松菜奈の結婚発表によって話題が高まり、視聴の後押しを受けたとみられます。また、『きのう何食べた?』は11月3日(水)に劇場版が公開されており、振り返り視聴が行われたものと推察されます。『糸』『きのう何食べた?』の視聴内訳をみると、いずれも女性、30代以上の割合が高めとなっています。
サービス別ランキングでは、月間視聴者数ptの合計が多い上位7サービスを左から順番に掲載していますが、今月その顔ぶれに変動がありました。前月と比較すると、上位5サービスは10月と同じですが、6位はdTVからディズニープラスへ、7位はディズニープラスからABEMAプレミアムに変動しました。
ディズニープラスは、ラインナップの多様性が視聴者数の押し上げに寄与していることがうかがえます。サービス別ランキングでは、4位に11月24日(水)に配信が始まったマーベルドラマ『ホークアイ』が入ったほか、5位に新たに加わったブランド「スター」から『ウォーキング・デッド』がランクイン。同作の最新シーズンはディズニープラスでの独占配信となります。また、9位には20世紀スタジオ作品の『フリー・ガイ』が入っています。
参考データ①
参考データ②
■定額制動画配信サービス コンテンツ別 調査概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
【回答者数】各回 約7,000人
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計を参考に回答者を性年代別に重みづけ
【集計方法】視聴したコンテンツについては自由回答方式で聴取。これをGEM Partners開発によるエンタメコンテンツ辞書を用いて名寄せ・集計を実施。コンテンツごとの視聴したシーズン数やエピソード数等は区別せず、一部でも観たと回答した人を視聴者としてカウント。また、劇場/テレビ版や海外/国内版も同一コンテンツとしてカウント(一部例外あり)。複数回観ても1カウントとしている。
※名寄せ辞書のアップデートに伴い、過去に遡って値が修正されることがあります