グアム配備のB-52爆撃機が撤収した後、B-1B爆撃機が日本上空に飛来
アメリカ空軍は4月17日にグアムに配備していたB-52爆撃機を本国に帰還させました。交代機は用意されておらず、16年間続いていたグアムへの爆撃機継続配備が終了しました。情勢の変化で必要に応じてグアムに再展開する可能性はあるとしても、今後は基本的に爆撃機はアメリカ本土から運用を行う方針となります。
そして4月21日にアメリカ本土からB-1B爆撃機が日本上空に飛来。青森県三沢基地に所属する航空自衛隊のF-2戦闘機およびアメリカ空軍のF-16戦闘機と合同訓練を行った後に沖縄周辺まで足を延ばし、陸上基地に降りることなく本国に帰還していきました。今後は爆撃機をこのように運用すると同盟国に示し安心させ、仮想敵国を牽制する意図があるものと思われます。
アメリカ空軍の大型爆撃機(戦略爆撃機とも言う)、B-52、B-1B、B-2の三機種は長大な航続距離を持っているのでアメリカ本土から敵国を爆撃して帰還することが可能です。グアムに再展開しようと思えば当日に飛んで来ることができます。航続距離が短い戦闘機や移動速度が遅く到着に時間が掛かる空母などの艦船とは異なり、爆撃機なら長大な航続力と速い巡航速度で柔軟な運用が可能であり、今後は特定の基地に固定化せず敵が予測困難な配置の変更を行う方針となります。