11月6日、佐賀市大財3丁目にオープンした施設「PASSO OTAKARA」。

“シェアショップ”や“シェアオフィス”というかたちで、1つの建物に複数の店舗や企業が入居しています。その中でも今回、一足早くスタートしたのがシェアショップのブースです。なんと無人店舗！「未来型シェアショップ」とも呼ばれる新しいかたちの店舗運営に興味を惹かれ、さっそく行ってきました。

佐賀駅方面から向かうと、交差点「大財一丁目」の少し手前、右手にあります。駐車場は約20台と広め。入って1番手前にあるのがショップブースです。

入居しているのはこちらの8店舗。ほとんどが、県内に拠点や本店を持つ店舗です。

最初にあるのが、呉服元町でフラワースクール・ショップを運営する「フルールド ソレイユ」、江北町・肥前山口駅前のコンテナショップのフルーツサンド店「うまcafe」、神埼市のいちご農園、香月農園による「香月さんちのいちご畑」の3店舗。

中でも、香月農園が実店舗を持つのは初。以前から卸販売している、人気のいちごスイーツが並んでいます。

中に入ると、こちらも仕切りや奥行を活かして数店舗が並んでいます。手前は「元祖パズル屋さん」、その奥が着物リメイクなどの「あとりえ京」、その奥では「やさい工房たたら」のお弁当が販売されています。パズル界で、日本初の無人店舗化を実現した「元祖パズル屋さん」。作品をイメージできるよう見本を展示しています。詳しい注文方法などはこちらをご覧ください。

お昼時というのもあり、お弁当を買いに来られている方を多く見ました。

「やさい工房たたら」の商品棚。このさらに左側にも、400～700円ほどのお弁当が並んでいます。おかずもさまざまで、温かさを感じる手作り弁当です。筆者もお昼のお弁当を調達！

会計は、横のセルフレジで。しばらくは現金のみですが、近々PayPayなども導入予定とのことでした。ちなみに、その横では佐賀市末広2丁目にある「麺座 ISSA」の麺＋スープのセット、豚足、その右隣では、高知県南国市のたまご屋「ヤマザキ農場」の焼き菓子が販売されています。

レジは店の奥、入口横の2カ所です。最初のページで購入するお店を選択すれば、あとは案内通りに進むだけ。袋も購入できますが、エコバッグ持参がおすすめです。

設備は今後も拡充予定。本店とのやり取りも可能に。

今後、入口近くにアバターが表示されるディスプレイが設置されるそうです！そのアバターを通して現地の店舗とやり取りをすることもできます。“無人”と聞くとスマートなぶん、対応に不安を感じる人もいるかもしれませんが、しっかりと連携がとれるので安心。「表示されるアバターにも種類があり、気軽に、楽しみながら利用してもらえると思います。設置後、ぜひまたいらしてください♪」とお話してくださいました

シェアオフィスやコワーキングスペースカフェになるエリアは、現在も準備中です。施設全体の運営元は、「佐賀成長企業会」という任意団体で、団体の参加者でもあり、シェアショップで弁当を販売している「有限会社たたら」が旗振り役となって立ち上げ、オープンに至りました。オープン後に肉付けしていく部分や、これから新しく稼働するスペースも含め、施設全体の本格稼働に向けて進んでいます。起業支援や企業成長のサポートはもちろん、一般の利用拡大にも期待が高まりますね！

最後に…テイクアウトした「きのこ飯弁当」(470円)。ご飯にきのこの旨味が染みていて、ほかのおかずも優しくて丁寧な味がしました。ちくわの磯部揚げ、魚の竜田揚げ、五目煮、マカロニサラダと種類豊富で満足感たっぷり。日によって並ぶ弁当も変わるそうですが、それもまた楽しみですね♪

ご飯やおやつを買いにふらっと気軽、新たな佐賀の「未来型拠点」に足を運んでみてはいかがでしょうか？