【佐賀市】18年営業されたお店で最後のランチ、鮨と天ぷらを噛みしめる。来年2月に移転へ。
佐賀駅を背にまっすぐ南へ。交差点「中央橋」を過ぎ、県道29号から左手に少し入ると見えてくる、「白山商店街」の入口。アーケードになっており、今やもう静かな時間帯が多くなった通りではありますが…久しぶりに通ると、何だか懐かしい。その中で今回訪れたのが、こちら。
「鮨・椿油天ぷら 八木(やつき)」。前述の入口からすぐのところにあります。控えめな入口にかかる、えんじ色の暖簾が目印。天ぷら、寿司などをメインに提供する和食屋さんです。
駐車場は、1番近くにあるこちらを利用しました。専用駐車場はないため、近隣のコインパーキングをご利用ください。
初めてのランチを頂きに。というのもここでの営業は年内いっぱいだそうで。18年間、根を張った白山商店街での営業を終了し、来年2月、大和町に移転されるとのことです。そこで今月、「移転オープン感謝記念」として、充実の12月限定ランチを提供中!ちょっとしたお祝い事も重なったタイミングで、このランチを求めて…
店内はカウンターに4席、テーブル席が3卓。手前2卓も簾で仕切りがありますが、奥は5~6人座れる個室席となっています。オープン時間に合わせて伺うと既に賑わっていた上、また次から次に新しいお客さんが。お昼も予約できるそうです。
天ぷら、寿司が主役の欲張り御膳を。
どどん!と寿司、天ぷらが来るのかと思いきや、コース料理のように順番に運ばれてきます。まずは茶碗蒸し。出汁に精通した和食店の茶碗蒸し、そりゃあ美味しいに決まってる!
サラダと、小松菜、揚げ、桜エビの煮浸し。続々と運ばれてくる丁寧な前菜に喜び、味わいながら…密かに主役の登場を待ちます。サラダの葉が湯通しされていて食べやすい!
1皿に2人分の天ぷらを。海老、エリンギ、ピーマン、なすび、白身魚、もう1つ…太刀魚?というバランス良いラインナップ。見た目、衣は薄めなんですが…一口で、サクッと軽快な音がするほどのサクサク感。この食感と衣の厚さって関係ないんだ…と感動します。揚げる際に“椿油”を使用しているそうで、調べると熱に強く、揚げたての状態をキープしやすいんだとか…料理にも使われるとは知らず驚きましたが、特徴を知ると、なるほど納得の味わいです。
つゆと塩、交互につけて味わいます。提供の際も「全て同じタイミングで揚げております」。他に聞こえてくる会話でも、提供の仕方から揚げたてへのこだわりを感じました。素材のホクホク、ぷりぷり、みずみずしさが活きています。
鮨は1皿に1人分。つやつやとしたネタは、これまた主役級ばかりが勢ぞろいの7貫!身が厚く、でも口にすると…とろけるように甘い。それでいてみっちりと張った身から鮮度の高さを感じます。
シャリがほんのり色づいています。赤酢を使用しているのか…尋ね損ねましたが、味も食感もしっとりとまとまりがあり、ほろっととろけるネタとの相性抜群。箸休め的なものがなく、“本気の鮨”を真正面からガツンと味わえます。
最後にデザートまで。コーヒーは100円で注文できます。途中でテイクアウトに切り替えられるカップ提供もありがたい。ランチの余韻に浸りたいので、一気にコーヒーを注ぐのではなく…帰路の車のお供として、ゆっくりと味わうことができました♪
尋ねたところ、移転先は大和町尼寺の「尼寺」交差点近く。以前、こちらで閉店をお知らせした百済さんの店舗跡地とのことでした。場所は現在と少し離れたところになりますが、今より車で行きやすいかも?「月刊ぷらざ佐賀」の2月号にて、新店舗で使えるクーポンも発行予定だそうです。最後に…お店は閉店、ではないので、慌てずに。年末年始はランチが27日(金)まで、ディナーは30日(月)まで営業予定です。現在の店舗で食べ納めするも良し、新店舗でのスタートを待ち構えるも良し。佐賀の鮨、天ぷら好きはぜひ。