【熊本市】これは神秘!一度も濁ることがない。大きなイチョウの木の根の間から湧き出る『鑪水』
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熊本市内の色々な情報をお届け!あゆ姫です。近くの人から「帰りに寄ってみたら?」とおすすめされ、用事を済ませた帰りに立ち寄った場所が、すごく神秘的な場所でした。
今回立ち寄ったスポットは、熊本市西区河内。
『鑪水(たたらみず)』
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河内小・中学校裏あたりに、とても綺麗な水が流れる場所があることをご存じでしょうか。
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熊本市指定保存樹木に指定されている、樹齢600年以上の大銀杏の下に、とても透明度の高い水が流れています。
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たくさんの小さな鯉も泳いでいました。
水はひんやりと冷たくて気持ちが良い。
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この水の出どころを辿ると、銀杏の木の根元付近。
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ぽっかりと穴が開いていて、そこからどんどん水が流れ出ています。
「えー!どういうこと?」
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あまりにも不思議な光景に、思わず声が出てしまいました。
なぜ、ここから水が出ているのか、この水はどこからきているのか?
銀杏の木の根は、この部分だけどうなっているのか?
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色々と不思議すぎて疑問が浮かんできますが、この答えがわからないところに、すごく神秘を感じます。
古名は【轟水】だったそうで、肥後國誌によると熊本の三轟の1つとされています。
(有名なのは、宇土の轟水源ですね。)
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現名の『鑪水』の『たたら』とは、日本古来の製鉄法のこと。
河内町には市指定史跡になっている、水を流し砂から鉄分を分離する砂鉄水路跡もあり、昔この『鑪水』が製鉄に使われていたと言われています。
周辺には『たたら』という苗字の方が、今でも数軒いらっしゃるんだとか。
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この神秘的で綺麗な水は、今でも地元の人たちの生活の水として使われており、『平成の名水百選』や『熊本水道遺産』にも登録されています。
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水温は年間を通して16度と冷たく、氷がなかった時代には、有明海で獲れた魚を夜中まで、ここから湧き出る水で冷やし、魚商の人たちが夜が明けないうちに魚を馬に乗せ、金峰山を越えて熊本市内へ、古閑坂を越え植木方面や隈府の町へと売りに行っていたとのこと。
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また今から200年以上前、寛政4年(1792年)には、雲仙岳が噴火しこの地域は大津波に襲われ、集落は壊滅的被害を受けたそうです。
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水が引いたあとに大きなイチョウの木を見ると、枝には畳や家財道具などが引っかかっていたものの、イチョウの木の間からは変わらず綺麗な水が流れていたという伝説も残されています。
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今だにこの鑪水は『一度も濁ることがない水』と言われていて、この真水のおかげで大津波で海水に浸かった際にも、イチョウの木は枯れることがなかったのでは?と言い伝えられていると、地域に住む人は話されていました。
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集落の中のすごく小さなスポットですが、とても神秘的な場所を知ることができ、地元の人ならではの情報提供に感謝することとなりました。
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このような場所に興味がある方は、ぜひ足を運んでみませんか。
駐車場はすぐ隣に1台分のスペースがありますが、大きな車では厳しいかもしれません。
私自身、車を綺麗に駐車することができなかったため、ほかの車が来て邪魔にならないか?とソワソワしてしまい、ゆっくりと見学することができない部分がありました。
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今度はどこか近くの広い場所に車を停めさせていただいて、歩いて訪問したいと感じました。
駐車場だけではなく鑪水へ行くためにも、民家が立ち並ぶ離合困難の細い道を進んで行きます。
訪問する際には、地元の方の通行の妨げやご迷惑にならないよう、お気をつけください。
【鑪水(たたらみず)】
住所:熊本市西区河内町船津2364-2
いつでも自由に見学可能。
※本記事内の歴史に関しては『諸説あり』という点があることを、ご理解・ご了承いただければ幸いです。
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