スマホがあるのに一眼カメラって必要?花火写真を撮り比べてみた!
近年はスマホカメラの進化が目覚ましく、一眼レフやコンデジなどのカメラを使う機会が減ったという声を聞きます。たしかに誰でも手軽につかえるカメラがスマホに搭載されているわけですから、わざわざ専門的なカメラをつかう必要性はあまりないのかもしれません。
しかし、本当に「スマホで十分」と言われるほど、カメラで撮れる写真には魅力がないのでしょうか。本記事では、スマホカメラと一眼カメラで写真を撮り比べてみて、その違いについて迫ります。今回は「花火」をテーマに撮り比べてみました。
花火写真を撮り比べてみた!
スマホカメラ(iPhoneとPixel)と一眼カメラで花火を撮り比べてみました。同じ花火大会で、横に三脚を並べて撮影しています。
それぞれのカメラで特によく撮れた写真を2枚ずつ紹介します。まったく同じ瞬間の花火を撮っているわけではないので、その点はご了承ください。
どのカメラで撮ったのかは隠してお見せするので、どの写真が好きか、どのカメラで撮った写真なのかを考えながらご覧ください。アップルのiPhone、グーグルのPixel、そして一眼カメラの3パターンあります。
カメラA
カメラB
カメラC
どの写真がキレイ?
3つのカメラでそれぞれ写真の雰囲気がぜんぜん違っておもしろいですね。
カメラの答えは次の通りです。
カメラA:アップル iPhone 13 Pro(スマホ)
カメラB:グーグル Pixel 8 Pro(スマホ)
カメラC:キヤノン EOS R(一眼カメラ)
スマホカメラと一眼の写真を比較解説
より詳しく写真の特徴に注目して、画質の違いについて解説します。
色の表現力
写真の色に注目しましょう。一眼カメラの写真は発色が豊かで花火の彩りがきちんと表現されています。赤や緑、黄色、白など、さまざまな色が写真から伝わります。
一方で、スマホ(iPhone)のカメラはすこし色表現が弱くて、全体的に黄色によっています。そのため色の区別がイマイチです。
色は写真アプリで補正することもできます。ただし、iPhoneの写真は編集で補正しても、まだ発色の鮮明さが一眼カメラで撮った写真に及びません。
描写の違い
次に描写の違いに注目してみましょう。写真の主題である花火の部分を切り取って見てみます。
拡大すると火花や光の線の繊細さが全然ちがうことがわかります。
スマホカメラで撮った花火は線が歪んでいたり、にじんでいたりします。一方で一眼カメラの花火写真はしっかり解像しているので、線がきれいで細かい火花まで精細に記録されています。
また、一眼カメラは「長時間露光」という撮り方をしていて、シャッターを20秒~30秒ほど開いて撮影しています。シャッターを開いている間の花火が記録されるので、一枚の写真に複数の花火が重なっていてとても華やかな印象に仕上がります。
やっぱり一眼カメラはワンランク上の写真が撮れる
スマホカメラの性能はたしかに進化していて、昔よりもキレイな写真が撮れるようになっています。手軽に写真が撮れるスマホカメラのユーザーが多いのは当然かもしれません。
しかし、一眼カメラと比べるとその差は歴然。一眼で撮る写真はずっとキレイです。発色の豊かさも描写の精細さも段違いなので、カメラに詳しくない人でも、写真の印象がまったく異なるように感じたのではないでしょうか。
筆者は日ごろから一眼カメラやコンデジを持ち出してたくさん写真を撮っているのですが、スマホが便利な現代でもカメラをつかう最大の理由はこの画質の差です。写真がキレイだとそれを見返したときに記憶がより鮮やかに呼び戻されて、印象深い特別なものに感じます。今回の場合だと写真を通じて、花火を見たときの感動や、夏祭りの楽しかった思い出がよみがえってきます。
一眼カメラなら、必ずしも最新の機種や高級な機種でなくても大丈夫です。スマホと同じくらいの価格のカメラで、スマホでは撮れないような特別な写真が撮れます。興味を持った方はぜひ試してみてください。
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