【大田区】鳶職人の妙技を味わう!4年ぶりに開催された池上本門寺本堂前での新春はしご乗り
本日は「成人の日」です!
雲一つない澄んだ青空の中、池上本門寺に参上いたしました。
池上本門寺の大堂前にて、大森鳶組合による新春はしご乗りが開催されました。はしご乗りは江戸時代から続く伝統技術で、歌川広重の浮世絵でも描かれています。
毎年成人の日に開催される新春はしご乗りですが、今年は4年ぶりの開催とのことです。この日は午前中から浦守稲荷神社境内(大森南)〜馬込八幡神社(南馬込)〜大森建設組合前にて、そしてラストが池上本門寺 大堂前で披露という順番でした。
大堂前で新春 はしご乗りが始まりました!
定刻で新春 はしご乗りが始まりました。大森鳶組合の職人の皆さんの入場からです!木遣り歌と纏ふりがとても粋でかっこいいです。
このまま大堂前を目指します。
大堂前にはたくさんの人です。外国人の方もたくさん見にきているので、大田区ボランティアガイドの方にによる英語解説もありました。
鳶口とはしごを持った職人の皆さんも入場しました。
それでは江戸の伝統芸能をとくとご覧ください!
高さ約6mのはしごの上で繰り広げられる伝統的で最高の技術をご覧ください!
はしごの上から謹賀新年の垂れ幕が。最初から粋な計らいです。
乗り子の方の美技にただただ圧倒されてる筆者。
はしご乗りの技は「頂上技(はしごの先端で行う演技)」「途中技(はしごの途中で行う演技)」「わっぱ(約1.3mの紐を輪にして梯子に掛けて足首を絡ませて行う技)」の3つがあるそうで、その形は48種類もあるそうです。
はしご乗りの技術というのは「曲芸」としての位置付けではなく、鳶職人の方の日々の仕事を行う中で必要なものを身につけた技術で、高度な技を日々練習しています。
どっしり構えた大堂と鳶職人の最高の技のコラボレーション。最高に最高です。
ラストは3人の乗り子による三人技!
はしご乗りのラストの演技は、3人の乗り子による「三人技」です。
どの技でも、12人の鳶口だけではしごを支えています。三人技でもはしごがぐらついていません。すごい力です。
いや、力だけではない熱い職人魂が全てに込められています。
本堂前、歓声と拍手喝采です。
最後ははしごの上から観客の皆さんに縁起物を投げて終了です。
終演後の鳶職人の皆さんはとても気さくなお兄さんたちでした!
終演後、子どもたちや成人式を終えた新成人の皆さんと一緒に写真を撮ったり、質問に優しく答えていた鳶職人さんに声をかけたところ、気さくに撮影に応じてくださいました!
どの職人さんも記念撮影のお願いをされていて大人気でした!
今回、結構前に到着したのですが、大堂前にはたくさんの人がすでに待っていたのですが、池上本門寺での開催の時は毎年2000人ほど集まるとのこと。
そして、外国人観光客の方も見に来ていただけるため、大田区ボランティアガイドの方にによる英語解説もあり、国籍・年齢・性別を問わず鳶職人の方の凄技を見ることができるようになっているところが配慮が行き届いているなと感じました。
4年連続で中止になり、2024年にやっと再開できた新春はしご乗りですが、聞くところによると、乗り子は平均して30代までで、若い年齢で引退するそうです。
今年からは、歴代受け継がれてきた伝統技術を今まで以上にたくさんの人に広まることを願っています。
池上本門寺の次の大イベントは「節分」です!
新春はしご乗りの次に行われるイベントは、2月3日(土)の「節分追儺式(せつぶんついなしき)」です!テレビなどのメディアでも取り上げられる池上本門寺の節分追儺式ですが、1月20日まで今年の福男・福女を募集中です!
大堂前で豆まきをしたい辰年生まれの方は記念に参加されてみてはいかがでしょうか?毎月のようにイベントが行われる池上本門寺に今年もお参りに行ってみましょう♪