【姫路市】うまみ、甘み、コク。自家製糀で素材の良さを引き出す野菜中心の膳。見た目と中身が違う意外性も
にこやかに女性3人グループが「感動しました! また来ます」と言いながら店を後にしていきました。姫路市南八代町の「糀食堂コメハナ」での取材中のこと。千姫もプライベートで訪ねたとき、同じ感想を抱いたのでした。
メインが選べる「糀と良きお野菜の膳」
2020年に姫路駅近くでテイクアウトの店としてスタートし、22年4月から築100年の民家をリフォームしたこの場所に。「やっぱり料理は作りたての温かい状態で提供したいから、イートインスペースを設けた店舗にしました」とオーナー。
入り口で注文し、先払い。水をグラスに入れ、ご膳ができると席まで運び、返却も自分で。ワンオペレーション営業のため、セルフスタイルです。
なんといっても、ここでは「糀と良きお野菜の膳」でしょ。選べるメインは魚、肉、からあげの3種類。迷う千姫は、メニューリストの前に佇んでいました。
「醤油糀からあげ」に決定。魚と肉は月ごとを目安に変更するそうですが、からあげは定番です。
ふすまを開けてのれんをくぐり、座敷へ。
全16席で、テーブル席もあります。
メリハリの利いた7種の惣菜
オーナーは調理師専門学校を卒業後、フレンチ、洋食、お好み焼きなど二十数年間、中華以外のすべてのジャンルに携わってきました。独立するタイミングで糀と出合ったと言います。「その頃、体にいいものを食べる意識が芽生え、素材の良さを引き出す特徴にも気づいて」と。調味料にこだわるきっかけとなりました。
お香のほのかな香りで、ご膳を待つ間も安らぎます。
メインと生野菜サラダ、野菜を中心とした7種の惣菜、糀みそのお汁、十六穀米が一つの膳にのっています。
主に地場産野菜を使い、料理にはほぼ糀を用いた自家製発酵調味料を使用。例えば、切り干し大根には仕上げに塩糀を、肉じゃがには醤油糀を。うまみ、甘み、コクがあるので、醤油や砂糖は少量で。
見た目と中身が違う意外性も。いなり寿司かと思いきや油揚げの下にはおから、ヨーグルトかと思いきや糀漬け卵。
7種の惣菜はそれぞれに味わい深い。単調ではなく、糀以外の調味料を駆使したりしてメリハリが利いています。
からあげは醤油、醤油糀、おろし生姜のみでの味付けなのに、まるでニンニクが入っているようなコク。
冷めてもやわらかく風味があり、からあげがメインになることが多いテイクアウトの「コメハナ弁当」も好評。
自家製ドレッシングや塩糀、醤油糀、甘酒も販売中。
千姫、糀活しちゃおうかな。
糀食堂コメハナ
兵庫県姫路市南八代町15-2
電話番号:070-4801-8430
営業時間:平日11:30~15:00(LO14:00)
土、日曜・祝11:30~17:00(LO16:00)
※予約優先。インスタグラムのDMからは前日までに。当日は電話で。
※売り切れ次第、終了。
定休日:水曜 ※ほかに臨時休業の場合あり。インスタグラムで確認を
駐車場:あり