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今日は父の日。Z世代の娘から感謝される「モテパパ」になるための3つの条件とは?

道満綾香Z世代のメディア「Z総研」アナリスト
photoAC

今年も父の日がやってきました。

「Z世代(18〜25歳)のかわいい娘から、とびきりの感謝をされたい……!」

そんなお父さんの夢を叶えるべく、Z世代の流行や価値観について調査・分析を行っている私たち「Z総研」は、Z世代が理想とするかっこいいお父さん像をZ世代の女子大生やOL83人にヒアリング調査してきました。

判明したことで「これならすぐに明日からできる」ということも数多くありますので、是非参考にしていただければ幸いです。

モテパパの条件(1)「俺はまだ若い」というプライドを捨てて、現実を理解する

「会社では若手社員もいて、結構相談も受けている。俺もまだまだ若いやつには負けないよ」「年齢より若く見られるんだよね」などと思っている方も多いかもしれません。

もちろんその気持ちは大事ですが、一度ゆっくり考えてみてください。その「俺はまだ若い」発言、痛いと思われているかも……。

相手が言ってくれた「若く見えますね」が本当に誉め言葉なのかどうか、考えてみる必要があります。ご自身がまだ若かった頃、「俺・私、いくつに見える?」と聞かれたら、実年齢より上の年齢を答えてしまうことがないよう保険をかけまくり、かなり年下の年齢を伝えていたことを思い出してください。

以下は、ちょっと時間が経っているツイートですが、昔からこういうお父さん、娘さんが多いという現実を物語っていますね……。

どちらかといえば、若くいることではなく現実を受け止め、かっこよく年を重ねる意識を持ちたいところです。

また、Z世代は流行の服やメイク、髪型などの容姿はもちろん、社会問題などに対する考え方や日々の行動までもが今までの世代とは異なっていることを理解することが大事です。

例えば、「わからないことや知りたい情報はGoogle先生に聞けばわかるだろ」と考えるお父さん世代に対し、「ソーシャルネイティブ」と言われるZ世代は情報収集の基本をSNSで行います。

ニュースだけでなくTwitterで影響力のある人の情報を仕入れ、Instagramで見つけたオシャレなカフェに行き、インスタグラマーの服やヘアスタイルを模倣するという行動は明らかに異なります。

そんな中、「俺たちの時代は〜」といったように、自分基準でZ世代の考え方を頭ごなしに否定するのではなく、一度受け入れてみましょう。

もちろん何でもかんでも肯定するのは父としての威厳が急降下待ったなしだと思うので、基本は変えず、今までの接し方に『プラス』で考えてみてください。「その考え面白いね」」「その服どこで買ったの?」など価値観や行動を尊重してあげることで、「わかってもらえてうれしい」という思いになるという意見が多数見られました。

下記アンケート「どんなお父さんがいいですか?(単一回答)」でも、「娘の価値観を尊重してくれる」お父さんをもっとも理想としていることが判明しています。

Z世代のマーケティング・PRユニットTeamKJメンバー等83名への調査(2020年6月)より
Z世代のマーケティング・PRユニットTeamKJメンバー等83名への調査(2020年6月)より

モテパパの条件(2)恥ずかしいを捨てる!SNSに投稿してもらえるお父さんに

Z世代=SNSの世代と言いましたが、「SNSならFacebookを使っているよ。」という方も多いかもしれません。ただ、Facebookの利用者は40代が全体の622万人と最も多く、次いで50代が587万人と多いとされている一方で20代は414万人、10代は120万人とZ世代が少ない傾向にあります。

2020年5月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ

出典:ガイアックスソーシャルメディアラボ

変わりにここ数年Z世代間で流行しているのが「TikTok」というアプリです。テレビCMでもお馴染みの15秒から1分程度の短い動画を投稿できる動画プラットフォームで、ご存知な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「動画?YouTubeで十分なんじゃ?」とお考えかもしれませんが。“見るだけ”だと思っていませんか?出演するんですよ。

「動画に映って、それを発信するなんて、若い子だけの特権だろう」って思いますよね。でもTikTokにはお父さんに関するコンテンツの投稿が非常に多くあり、「#お父さん」で検索すると1億回以上も視聴されていることがわかります。

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そう、Z世代のお子さんと仲良しなイケてるお父さんの中には、TikTokを娘と一緒に撮っている人も多くいるのです。

「TikTokはちょっとハードル高そうだしなぁ……」と思われる方は、まずInstagramのストーリーズからトライしてみてもいいでしょう。

Instagramのストーリーズとは、通常のフィード投稿とは別枠で短時間の動画や写真を気軽にシェアでき、24時間で自動消滅するので、気軽にできます。

例えば女優の仲里依紗さんは、父親の写真に「〇〇なパパかわいい」と文字を入れたお父さんに関する投稿をInstagramのストーリーズで定期的にあげていて、仲里依紗さんとお父さんの仲睦まじい姿を見て「パパかわいい」「素敵な親子」といったコメントが多く見受けられます。

「〇〇ちゃんのお父さん優しそうだし仲良くて羨ましいなぁ」「うちらの流行についてきてくれるなんて、めっちゃいいお父さんだよね」なんて言われてみたいと思いませんか?

ただし、自分から「SNSに載せてくれ!」なんて言った日には「どうしたの?急に」とひかれてしまう可能性があるので、日頃から関係性を構築していくことが大事ですね。

モテパパの条件(3)中身だけでなく見た目も「イケオジ」に。清潔感を忘れずに

「俳優の○○くんかっこいい〜」Z世代の女子ならそんなことを言い続けていますよね。

それに対して、「まだまだわかってないな、男の魅力を。男ってのはな、中身なんだよ。仕事をキッチリこなしてだな……」というお父さんたちの心の声はわかりますよ。でもここではそっとしまって、自分の外見と向き合ってみましょう。

せっかくSNSに載せてもらえるなら「〇〇ちゃんのお父さんかっこよくない?」と言ってもらえた方が嬉しいですよね。ならば、「イケオジ」を目指すしかありません。歳を増すごとに大人の貫禄と色気が出てくる、おじさんなのにかっこいい人。それがイケオジです。

例えば、Z世代のお父さんとちょうど同世代であろう俳優の西島秀俊さん(49歳/2020年6月時点)は、様々な媒体で行われているイケオジランキング上位の常連。今回は西島秀俊さんをモデルにその魅力を探りつつ、イケオジへの第一歩を踏み出してみましょう。

まず、西島秀俊さんにはなんといっても“清潔感”があります。

清潔感や爽やかさはイケオジには欠かせない1番重要な要素です。

髭を剃っている人は剃り残しや青くなったりしないようにきっちり剃る、髭を生やしている人は汚らしく見えないように形や長さをきちんと整える。臭いももちろん気にしなければなりません。「お父さん臭い」なんて言われてしまった日にはもうテンションはだだ下がりですよね?

普段使っている石鹸を見直してみたり、加齢臭を和らげるものを使ったりして臭いなんて言わせないお父さんを目指したいところです。恥ずかしさを捨てて、ここは素直に娘さんに香水や石鹸を聞いてみるのもいいかもしれません。

西島秀俊さんはなかなか遠いなという意見もわかります。松本人志さんなんかはとてもいい体つきをしていますよね。

ぷよぷよのお腹もかわいいっちゃかわいいですが、イケオジからはちょっと遠い存在です。健康への意識も含めて、自分の体型を再度見直し、筋トレすることをお勧めします。

ちなみにZ世代への調査によると、「健康への意識があるお父さん」は理想のお父さん要素ランキングでも3位にランクインしています!

しかしながら「もう父の日当日だし、間に合わない」というのはもちろんです。安心してください!女性は努力する姿勢に惹かれるものですので、まずは自分の体型合った服でオシャレを目指しましょう。外出する時だけでなく、家で着るTシャツやジャージをひとつとっても、ちょっとしたオシャレがイケオジとただのおじさんとの違いを生みます。特に娘さんとは外より家の中で一緒にいることが多いでしょうから、自宅でもかっこいいお父さんでありたいものです。

Z世代のお子さんをお持ちのお父さん、この記事と出会ったのも何かのご縁ですから、明日から少しだけでも美意識を高めてみませんか?

かっこいいお父さんになれたら、反抗期でそっぽ向いてる娘さんも振り向いてくれるかもしれませんよ。

要注意!Z世代の娘がお父さんに直して欲しいのはココ!

最後に、Z世代への調査で集まった「お父さんに直して欲しいところ」をいくつか紹介します。

「洋服がダサい」(Kさん・22歳・大学生)

「特別なオシャレはしなくていいけれど、無頓着なのはやめてほしい!」(Aさん・19歳・大学生)

「太っている」(Yさん・20歳・大学生)

→やはり中身だけでなく、見た目も大切だということがわかりますね。デブは辛辣……。

「酔ったら大声になる」(Mさん・23歳・OL)

「会社のzoom飲み会で酔いすぎること」(Nさん・21歳・大学生)

→お酒を飲んだ時のお父さんのダメっぷりへの不評もちらほら。

”酒が人をアカンようにするのではなくその人が元々アカン人だということを酒が暴く”とも言いますから、気をつけたいものです。

「お母さんと仲悪いところ」(Mさん・18歳・大学生)

→「奧さんと仲がいい」ことは理想のお父さん要素ランキングで2位にランクインしていることからもわかるとおり、夫婦仲は意外と娘に見られている様子です。

いかがでしょうか。「やばい、当てはまっているかも……」という方は、Z世代の娘に嫌われる要素を直しつつ、今回ご紹介した3つのモテパパ条件を意識してみてくださいね。

今年も素敵な父の日をお過ごしください!

Z世代のメディア「Z総研」アナリスト

兵庫県出身。大学在学時に女子大生のマーケティングを目的としたTeamKJを設立し、プロデューサーを務める。大学卒業後はリクルートグループに入社。その後、スタートアップ数社でZ世代を対象としたPRやプロモーションを行い、数々のメディアに取り上げられるなど若者向けのアプリがブレイク。その後、Z世代のプロモーションやインフルエンサーのキャスティングを行う株式会社N.D.Promotonで取締役に就任。Z世代の研究メディア「Z総研」ではアナリストとして、ジェネレーションギャップが生まれるZ世代の「今」を取材している。

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