Yahoo!ニュース

明日はハロウィン。コロナ禍で迎える2度目のハロウィンをZ世代はどう過ごすのか聞いてみた!

道満綾香Z世代のメディア「Z総研」アナリスト
(写真:アフロ)

新型コロナウイルスの感染拡大による自粛生活が当たり前となった中で迎える2度目のハロウィン。

去年も緊急事態宣言中ではなかったものの、自粛生活にまだ慣れきっていない中やってきた季節のイベントでしたが、Z世代はその中でも工夫を凝らしてハロウィンを楽しんでいました。

今年もコロナ禍でのハロウィンを迎えるわけですが、自粛生活にもなれ、この状況での楽しみ方を構築したZ世代は、今年のハロウィンをどう楽しむのでしょうか。

調査時期:2021年10月8日~10月17日

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国12〜15歳56名、16〜18歳114名、19〜22歳47名、23歳〜25歳16名、計女233名

Z総研にて、今年のハロウィンの過ごし方の調査をしたところ、半数を少し上回るZ世代が今年のハロウィンにハロウィンらしい遊びをすると回答しました。

実際にハロウィンにお菓子パーティーをする予定だというZ世代何名かに話を聞いたところ共通していたのが、『仲のいい友達数人と少人数で集まって家でパーティーをする』ということでした。

緊急事態宣言も明け、飲食店の時短営業の解除で巷では飲み歩いている大人も見かけますが、まだまだ新型コロナウイルスの感染状況に油断はできません。

学校生活で楽しみだった文化祭や体育祭などを例年通りに行えず、お昼休みも黙食を徹底されている学生だからこそ、まだ油断できる状況ではないとしっかりとした意識を持っていることがわかります。

また、Z世代にとってハロウィンは当日に楽しむだけでなく、10月に入ったらハロウィンシーズンとして、早めの時期から楽しんでいます。

『#先取りハロウィン』と、TikTokやInstagramなどで調べると、TikTokは290万回視聴、Instagramは1000件以上もの投稿がされており、Z世代がどのように今年のハロウィンを楽しんでいるかを一眼で知ることができます。

調査時期:2021年10月8日~10月17日

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国12〜15歳56名、16〜18歳114名、19〜22歳47名、23歳〜25歳16名、計女233名

ハロウィンといえば仮装して楽しむというのも定番の遊びの一つですが、今年のハロウィンに仮装する予定と答えたZ世代は半数を下回りました。

実際に仮装を楽しむ予定だというZ世代は「TikTokでたまたま見つけた映画泥棒のコスプレをする予定です。特に外に出かける予定はなくて、家の中で楽しもうと思っています。」とのことでした。

調査時期:2021年1月16日~1月22日

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国、12〜15歳299名、16〜18歳38名、19〜22歳84名、23歳〜25歳10名、計女780名

以前Z総研で調査したデータからも、やはりトレンドを中心とした情報収集はTikTokで行うことが多いようで、たまたま見て面白そうだったから真似してみるフットワークの軽さには驚かされます。

Instagramも情報収集に使うとのことで、TikTokはハロウィンで実践したいこと、Instagramはお菓子作りの参考にとそれぞれのSNSを使い分けて情報収集しているそうです。

また、SNSに投稿する内容の違いとしては、TikTokには準備から遊んでいる最中までの動画を編集してアップする予定で、一方、Instagramは準備中などその時その時をストーリーに載せて、撮った自撮りなどの写真をフィードに投稿するとのことで、こちらもそれぞれのSNSの特性を活かした投稿の仕方で使い分けていることがわかります。

緊急事態が明けても去年のハロウィンとの大きな違いは特に感じないようで、今年も感染症対策に気をつけながら遊ぶことを重要視しています。

新型コロナウイルス感染拡大もはや2年も経ったことで、学校側も対策などの方法を理解したこともあり、去年より厳しくなっているという意見も出ました。

去年に引き続き、今年も新型コロナウイルスの猛威に警戒しながら迎えるハロウィンですが、Z世代は今年も変わらず、時代にあった楽しみ方をしていることがわかりました。

今年のハロウィンはネットフリックスオリジナルドラマのイカゲームが大流行していることもあり、中高生だと自分の持っている学校のジャージを着てイカゲームの参加者のコスプレをしたり、殺す側のコスプレをする人が多いのではとも言われています。

TWICEのチェヨンさんなどの大人気韓国アイドルもイカゲームのコスプレをしていたこともあり、Z世代でも徐々にイカゲームのコスプレをしている人が出始めています。

来年こそは新型コロナウイルスに翻弄されることなく、思う存分ハロウィンを楽しめるようになっていることを願います。

Z世代のメディア「Z総研」アナリスト

兵庫県出身。大学在学時に女子大生のマーケティングを目的としたTeamKJを設立し、プロデューサーを務める。大学卒業後はリクルートグループに入社。その後、スタートアップ数社でZ世代を対象としたPRやプロモーションを行い、数々のメディアに取り上げられるなど若者向けのアプリがブレイク。その後、Z世代のプロモーションやインフルエンサーのキャスティングを行う株式会社N.D.Promotonで取締役に就任。Z世代の研究メディア「Z総研」ではアナリストとして、ジェネレーションギャップが生まれるZ世代の「今」を取材している。

道満綾香の最近の記事