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お正月から「おさい銭以外」のお金を使っていいの?

花輪陽子シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)
写真はイメージ(ペイレスイメージズ/アフロ)

「元旦にお金を使ってしまうと、その一年お財布からお金が出ていく」という言い伝えがありますが、おさい銭以外のお金は使わないほうがいいのでしょうか。

「2019年こそはお金を貯めたい」そんな人も多いでしょう。

そんな人はお正月に金融デトックスを行うのも手です。

断食、ファスティングプランをセールスポイントにしたツアーが人気です。断食、ファスティングプランとは食べないことで胃腸を中心に内臓を休ませ、活性化させることにより、自然治癒力を高める目的やダイエット法として行われています。

これと同じで惰性から買い物を続けてしまって止められないという人には定期的に金融デトックスを行うことをお勧めします。

金融デトックスを行うにはお正月休みを利用するのも有効です。会社に行けば、コンビニに、ランチに、カフェに、付き合いの飲み会に、タクシーに、とお金がポロポロこぼれ落ちやすいものです。

かくいう私も年末年始はお金を全く使わない生活をして金融デトックスを行うのが習慣になっています。

そうすることによって、稼ぐ、お金を使うの、ラットレースのサイクルから回避することができるからです。東京やシンガポールなどの都市部ではこの回転が早くなりがちですが、田舎に帰省してストップさせるのです。

これによってどんな効果が得られるのでしょうか。ダイエットをしている人は食べ過ぎた次の日(もしくは次の食事)は食事の量やメニューを調整するのではないでしょうか。そうすることによって食べ過ぎをリカバーさせようとします。それと同じでお金も使い過ぎたら調整が必要です。

貯金が100万円、収入が30万円の人が今月は40万円も使ってしまった場合、次の月は支出を20万円に抑えてイーブンにさせないと貯金を減らしてしまいます。あるいは副業などをしてその分を稼ぐしかありません。また、一度使い出してしまうと、日本国の歳出のように月40万円の支出で赤字垂れ流しが続きやすくなってしまいます。このために使い過ぎているなと感じたら金融デトックスを行なって、元に戻すのです。

田舎に旅行となると、旅費もかかるので必ずしも物理的に移動をさせる必要はありません。ですが、消費が豊かな都市部を離れれば比較的容易に物欲を抑える効果があります。野菜などを物々交換したり、農協の直売所で新鮮で安い野菜や果物を買うと、都心で高い値段で物を買っているのが不本意になって、無駄なものは買わないという気持ちにもなります。

また、お金がかからない趣味を持ったり、生産活動を道楽に変えてしまう(仕事自体を楽しむ)のも一つの手です。例えばランニングに励む、メルカリなどで不用品を売ってお金を稼ぐなどもありでしょう。クレジットカードを使いすぎているという人は試しに2〜3ヶ月間、クレジットカード立ちをして新たな支払いを一旦ゼロにリセットするのもありでしょう。

まず手始めに、元旦だけでも、おさい銭以外のお金は必要最低限しか使わないようにしてみてはいかがでしょうか。普段いかに何気ないところでお金を使っていたのか気づかされるかもしれません。

シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

外資系投資銀行を経て、スイスのファミリーオフィスでウェルスマネジメントに従事。日本人の海外移住や資産運用、海外富裕層の日本移住のサポートも。著書に『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)、世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏の翻訳書を多数出版、『ホンマでっか⁈TV』等TV出演多数 お仕事の依頼は fp@yokohanawa.com へお願いします。花輪陽子のシンガポール富裕層の教え https://www.mag2.com/m/0001687882.html 花輪陽子のnote https://note.com/yokohanawa 

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