地域情報ライターのtommyです！

稲沢市平和町「暴れ馬」の中華そば。これが、ただの中華そばじゃなかったんです。今回は、この一杯にかける想いを伺ってきました。

稲沢市平和町「暴れ馬」

たこ焼き屋台の「盛りたこ」の裏に

2023年1月にオープンしたラーメン屋台「暴れ馬」

カラフルな提灯にスイカやキウイのクッション。

夏祭りや縁日を彷彿させるような楽しげな屋台で、地域の方からも親しまれています。

破格のメニュー

中華そば（並）は、一杯500円。

他には、チャーシュー丼（300円）に焼きめし（500円）

また、隣の「盛りたこ」のメニューも注文できて、たこ焼きに串カツなど

どれもお手頃でお財布に優しい価格です。

注文から程なくして運ばれてきた中華そばは

日本のラーメンの原点といえるシンプルで懐かしい味わい。

醤油ベースであっさりとしつつも、出汁の風味が絶妙に調和した飽きのこない美味しさです。

「暴れ馬」中華そば誕生秘話

今はなき平和高校（稲沢市一色森山町）の前あたり、

国道155号線沿いで約23年間営業していた赤いテント屋台の「やたいや」

常連さんも多く、惜しまれながら店を畳まれたのは8年前のこと。

「盛りたこ」のご夫婦も常連で、なんとかあの味をもう一度食べたいと探しても出会うことができなかったそうです。

ところが5年前、不意に「やたいや」の店主がたこ焼きを買いに訪れたことで

「あの伝説の味を復刻しよう」と再熱。

『俺は年だでやれんで、教えたるでお前らでやれ』

そんな店主の一言から、あの味を継承するための修行が始まったと言います。

仕込みにかける時間は約7時間。チャーシューにもこだわり、火加減調節のためずっと火のそばから離れられないそうです。

他には真似できない「やたいや」中華そばの味は、

「まさかまた食べられるとは思わなかった」

と、涙しながら食べる常連さんが今もなお通い続けています。

昭和から令和の世代へ受け継がれる伝説の味。

子どもたちも一言も喋らず夢中で頬張っていました。

「ママ、この前のラーメン屋さんまた行こ？」と

いつまでも続いてほしい、そんな屋台が稲沢市にあります。

稲沢市平和町「暴れ馬」

ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。