【3年使用レビュー】定価3万円の神保製作所「チョッパー」は本当に買って良かったのか?
はじめまして!ポロンノゆるっとキャンプ塾です。
北海道を拠点に活動するアウトドアクリエイターとして、極寒の地で培った10年以上の経験と、累計200万円以上のギア投資から得た知見を、実践的なレビューとしてお届けしています。
「寒くて一睡もできなかった...」
「薪ストーブ欲しいけど、どれを選べばいいか分からない...」
そんな悩みを持つキャンパーの方も多いのではないでしょうか?
実は私も最初は同じ悩みを抱えていました。
でも、3シーズンの冬キャンプでの実践使用で見えてきた「本当に大切なポイント」があるんです。
今回は、定価30,500円(税込)の神保製作所「チョッパー」を徹底解説します!
▼詳しい解説動画はこちら
基本性能:予想以上の実力
まず驚いたのが、この価格帯とは思えない本格的な性能です。実際に計測した数値を見てみましょう。
基本スペック
- 本体サイズ:奥行485×幅351×高さ390mm
- 重量:9.5kg
- 最大薪長:340mm
- 材質:ボンデ鋼板(0.8mm厚)
- 耐熱ガラス:3面窓付き
実測データ
- 最高到達温度:約400度
- 快適温度域:250-300度
- 2ルームテントでの室温上昇:約10度
- 沸騰時間:ヤカンの湯約10分
暖かさの秘密は温度管理にあり
3シーズンの冬キャンプでの使用で分かったベストな温度管理のコツがあります。
温度帯による効果
- 200度:基本的な暖かさを感じ始める
- 250度:本格的な暖房効果を実感
- 300度:テント内が最も快適な温度に
- 400度:最大出力(長時間の維持は非推奨)
実際の使用感としては、夕方から就寝前まで300度前後をキープすることで、朝方まで心地よい暖かさが続きます。
これはキャンプでの睡眠の質を確実に向上させてくれる要素です。
調理機能:意外な実力派
チョッパーの魅力は暖房だけではありません。天板での調理も優秀で、実用的な調理環境を提供してくれます。
調理機能の特徴
- 10インチダッチオーブンがジャストフィット
- 天板での調理が可能(組み蓋で調節可能)
- お湯が約10分で沸く高い熱量
- 複数の調理器具を置くとやや手狭
二人キャンプまでなら問題ありませんが、大人数での使用時は考慮が必要かもしれません。
気になる2つの弱点
1. 右開き限定の扉
扉の開閉方向が選べないのは、実際の使用時に意外と影響があります。具体的な課題として:
- 左利きの方は使いづらい
- テント内での配置に制約が出る
- 作業効率が下がる場合がある
2. 錆びへの対策が必要
チョッパーは鉄製のため、湿気や雨に弱いという特性があります。
耐熱塗装は施されているものの、使用環境によっては錆びが発生しやすく、定期的なメンテナンスは避けられません。
錆び止めスプレーや再塗装で対策は可能ですが、正直なところ、もう少しメンテナンスフリーだったらなと感じることも。
ただし、この鉄製という素材が優れた熱伝導を実現しているのも事実で、暖かさを重視するなら、このメンテナンスは決して無駄な手間ではありません。
メンテナンスの要点
- 使用後の丁寧な乾燥
- 錆び止めスプレーの定期的な塗布
- 保管時は必ず室内の乾燥した場所
- 年1回程度の点検と再塗装
初期費用とランニングコスト
必要な初期投資
本体価格:30,500円(税込) 必須オプション:
- 延長脚:約5,000円(フィールドラックで代用可)
- 煙突セット:約15,000円 合計:約50,000円
ランニングコストの比較
薪使用時:
- 1晩の使用量:約8-10束
- 1束の単価:約1,000円
- 1晩のコスト:約8,000-10,000円
ペレット使用時:
- 1晩の使用量:約2袋
- 1袋の単価:約1,000円
- 1晩のコスト:約2,000円
3シーズンの冬キャンプで分かった真実
毎回の使用時に感じるのは、この価格とは思えない完成度の高さです。
北海道の冬を知り尽くした職人による設計は、細部に渡って使い手のことを考えられています。
最終評価
○買って良かったポイント
- 確かな暖房性能(最大400度)
- 3面窓による視認性の高さ
- メンテナンスの容易さ
△気になるポイント
- 灰掃除の手間
- 右開きのみの制約
- 定期的な錆び対策の必要性
まとめ:この価格で手に入る本格派
3年間の冬キャンプでの使用を経て、チョッパーは「価格以上の価値がある」製品だと確信しています。
メンテナンスなど、いくつかの手間は必要ですが、それを補って余りある暖かさと使い勝手の良さを備えています。
▼より詳しい使用レポートは動画をチェック!
▼関連動画はこちら
それでは素晴らしいアウトドアライフを!