グーグルPixelのカメラを1年間使ってみた感想
昨年はじめてグーグルのスマートフォンPixelを買いました。「Pixelはカメラの画質が良い」という噂を聞いて、せっかくなら最新機種でカメラ機能が充実しているものを買おうと思って Pixel 8 Proを購入しました。それからおよそ1年が経過して後継機種も発売されたので、これまでPixelのカメラを使ってきた感想をまとめたいと思います。
きれいな写真が撮れる
Pixel のカメラを使ってみた率直な感想は「良い写真が撮れる」です。
基本的な画質も良いのですが、スマホ内の画像処理がよくできていて、より「きれい」に感じる写真が撮れます。ポートレートモードのボケ感が自然なほか、人肌や花などの発色も気持ち良いです。
筆者は普段一眼カメラで撮影するときは画像編集をすることが多いのですが、スマホで撮影するときは手軽さを重視するので凝った編集はしていません。Pixelの写真もスマホ内でできるような簡単な補正しかしていません。それで十分だと思わせてくれるのはPixel 8 Proのすごいところです。
描写の傾向としてはくっきりと明瞭。特に風景写真と相性が良いと思います。
Pixelのカメラはどちらかというとクールでスマートな雰囲気の写真に仕上がりやすいと感じました。線が強めにくっきり描写されていて、細々としたところまではっきり見えます。
夜景もきれいにかっこよく撮れます。ふつうカメラは暗いところが苦手なものですが、Pixel 8 Proならそういったことも特に気にせずシャッターを切ることができました。
「長時間露光」機能があるので上の写真のように車の光が流れるような写真も撮れます。Googleフォトアプリでモノクロに編集したことでより作品のような雰囲気の写真になりました。
広角から望遠まで対応できる表現力
Pixel 8 Proには3種類のカメラが搭載されているので、超広角と広角、望遠を使い分けて撮影できます。
広角や望遠などを撮るには、一眼カメラならレンズを交換したり大きなレンズが必要になりますが、Pixel 8 Pro ならポケットに入るサイズで複数のレンズを使い分けることができます。
暖色の照明だと色に違和感
グーグルPixelのカメラは基本的には気に入っているところが多いですが、たまにホワイトバランスに困ると感じることがありました。ホワイトバランスは色を調整する機能です。様々な光の環境のなかで色が適切に見えるようにバランスを整えます。
例えば室内照明がオレンジっぽい暖色の場合は、そこにあるものはどれもオレンジがかって見えます。しかし、Pixel 8 Proで写真を撮ると、自動で色を補正するので白いものが白く見えるように色が変わります。
このように室内照明がメインの光源になるような撮影シーンだと色に違和感を覚えることが何度かありました。自然光や夜景だと気にならないのですが、暖色の照明環境だと実際の見た目とは異なる色で写ることが多かったです。
この発色の傾向は後継機種のPixel 9 Pro でやや改善されましたが、大きくは変わりませんでした。おそらくグーグルPixelシリーズの特徴なのだと思います。もし色が気になる場合は、撮影時に自分で手動でホワイトバランスを設定したり、撮影後の編集で調整ができます。
スマホがちょっと大きい
個人的にPixel 8 Pro の最大の欠点はサイズの大きさでした。わたしはスマホは小型なものが扱いやすくて好みです。カメラ機能が一番大事なので大型のProシリーズを選びましたが、できることならコンパクトなサイズでカメラが優れているスマホが理想です。Pixel 8 Pro は大きいディスプレイなので、画面は見やすいのですがどちらかというと携帯時に邪魔に感じることのほうが多くてわたしには大きいことのメリットは少なかったです。
Pixel 9 Proではカメラ機能が向上しながらもサイズが小さくなりました。これは嬉しい改善点でした。
関連記事:Pixel 9 Proと8 Proで撮り比べ!カメラはどれだけ進化した?比較検証してみた結果(Aki) - エキスパート - Yahoo!ニュース
YouTubeと作例写真
YouTubeではもうすこし詳しくPixel のカメラの活用方法について解説しました。こちらもあわせてご覧ください。
もっと作例写真を見たい方は筆者のポートフォリオサイトをご参照ください。
→ Google Pixel 8 Pro – Photo Garage – AKIRA ODA