【沼津市】和洋折衷、明治時代を感じる独特の雰囲気!重要文化財「松城家住宅」が11月3日から一般公開
こんにちは、静岡県沼津市在住ブロガー、ぴんちょすです。
ここでは僕が沼津市で出会った素敵なお店やイベント、美味しいものや楽しいことをシェアしていきます。
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沼津市戸田地区にある「松城家住宅(まつしろけじゅうたく)」。
江戸時代から廻船業で財を成したという松城家の住宅として明治時代に建てられた建築で、国の重要文化財にも指定されているもの。
その松城家住宅の保存修理工事が完了し、2022年11月3日から一般公開がスタートしたとのこと!
明治時代当時の雰囲気を残す独特な建築、実際に見に行ってきました!
というわけで今回やってきたのは沼津市戸田にある「松城家住宅」。
沼津市の中でもいちばん南のエリア、戸田(へだ)地区は沼津市街地からはクルマで1時間~1時間半はかかる距離です。
今回はのんびりドライブがてら、戸田まで遊びに行ってきました。
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このほど修理工事が完了して一般公開になったというこの「松城家住宅」。
ここ戸田の地で廻船業を営んでいた「松城家」の住宅として明治時代に建てられたもので、いまでは主屋や文庫蔵、土蔵など7つの建物や構築物が公開されています。
入館料は大人1人300円。
主屋の前に建てられた「ミセ」と呼ばれる建物に受付があり、ここでチケットを買って中に入ります。
廻船業を営んでいたという松城家、実際にこの「ミセ」は帳場として使われていたそう。
奥に見えるのが主屋です。
この主屋の建築がすごく独特で。
1階部分は一般的な和風建築ですが、2階部分が洋風建築の様式で建てられています。
この和風建築と洋風建築とがミックスされたような建築、「擬洋風(ぎようふう)建築」と呼ばれるものだそう。
幕末時代から明治初期のわずかな期間の間だけに建てられた、西洋文化が日本に入り始めた頃の独特な雰囲気を感じられるたいへん貴重なものとのこと。
建物の中も保存修理が済んでいて、実際に中に入って見学することができました。
1階部分は外装同様に純和風、といった感じの畳敷きの内装です。
ですが階段を上って2階に上がると雰囲気が一変。
足元は畳敷きですが、その上にはイスとテーブル、ガラス窓にバルコニー…と内外装も西洋風になっていて、和の雰囲気と洋の雰囲気が入り混じったような感じです。
江戸時代が終わり、西洋文化を受け入れ始めた当時の日本の独特な雰囲気をそのままに感じられるような気がします。
内装の各所にも、純和風建築にはあまりなさそうな独特なものがたくさん見えます。
特に主屋の中には随所に漆喰で作られた「漆喰鏝絵(しっくいこてえ)」を見ることができます。
これは2階の「龍の間」という部屋の天井にある龍の鏝絵。
ほかにも主屋の随所で見事な鏝絵が見られるので、探しながら中を歩いてみるのも楽しいかも!
主屋のほかにも、当時の暮らしぶりを感じられるような土蔵などの建物を実際に見ることができます。
なんだか明治時代にタイムスリップしたような不思議な雰囲気。
沼津市街地からはちょっと距離はありますが、ぜひ実際に訪れて、独特の雰囲気を体験してみてほしいスポットです!
施設情報(パンフレットより)
・松城家住宅
・〒410-3402 静岡県沼津市戸田72
・休館日:水曜日(水曜日が休日の場合は翌日)・年末年始(12/31・1/1)
・開館時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
・入館料:大人(高校生以上)300円・小人(小中学生)100円・市内の小中学生は無料
・沼津市の公式サイトはこちら