【新潟市中央区】新潟クボタが挑戦する「柳都米プロジェクト」に込められた想いとは…。
新潟で活躍している人物を紹介する地域情報サイト「ガタチラ」のトクオです!古町芸妓を応援する「柳都米プロジェクト」をスタートした新潟クボタの社長へ、遂にインタビューが実現しました。
~みなとまち新潟の伝統文化“古町芸妓”を未来へ~
【吉田 至夫さん(株式会社新潟クボタ 代表取締役社長)】
【プロフィール】
吉田 至夫(よしだ のりお):新潟市秋葉区出身。県立新潟高等学校を卒業後、早稲田大学政治経済学部へ進学し、1976年に日本経済新聞社へ入社する。7年勤務した後に新潟へ戻り、株式会社新潟クボタに入社。2002年に代表取締役社長へ就任し、日本農業の発展に日々挑戦している。
伝統を誇る“新潟古町芸妓”を応援したい
トクオ:「柳都米プロジェクト」発足の経緯を教えてください。
吉田さん:新型コロナウイルス感染症の影響で様々な業界が打撃を受けています。200年の伝統と新潟古町文化の象徴である、古町芸妓の活動も大きく制限されていました。古町芸妓の育成、文化・芸能の伝承・発展、地域観光事業の振興を目的として活動している「柳都振興後援会」の会長として、「何とか古町芸妓を支援したい」と思ったことがきっかけです。古町芸妓のPRキャラクター起用を模索する中で、当社が携わる農業分野で応援しようと「柳都米プロジェクト」を発足しました。
トクオ:吉田さんが思う「古町芸妓」の魅力はどんなところですか?
吉田さん:古くから続く伝統を継承しているため、所作はもちろんのこと、気遣い・気配りが素晴らしいと思います。また、宴の場のみならず、古町芸妓がいるだけでその場を明るくし、花を添えてくれるところが魅力ですね。
トクオ:「柳都米プロジェクト」はどんなプロジェクトですか?
吉田さん:古町芸妓の皆さんに、一年間を通して当社が誇る最先端の農業機械を体感してもらい、古町芸妓や農業の魅力を発信していくプロジェクトです。農業に関わったことがない方でも簡単に作業ができるということのPRも含んでいます。江戸時代からの伝統を誇る古町芸妓衆が、田植えから稲の管理まで携わったオリジナル米です。「柳都米」ができるまでの過程を動画にし、当社YouTubeチャンネルやSNSを通して発信しているので、新潟県民のみならず全国の皆さんに見ていただきたいですね。
「柳都米」の魅力とは
トクオ:「柳都の舞」が生まれるまでの過程を教えてください。
吉田さん:当初は古町芸妓と当社のPR動画を撮影し、発信することがメインでした。しかし、実際に作ったお米を多く方に届け、古町芸妓を感じて欲しいという思いから商品化に至りました。古町芸妓の皆さんと1年間、米作りの作業に村上市の水田まで足を運びました。
トクオ:「柳都の舞」の特徴を教えてください。
吉田さん:岩船地区で生産された岩船産米コシヒカリです。粒がしっかりしていて噛み応えがあり、噛めば噛むほど甘みが口の中で広がるのが特徴です。さらに、お米のプロフェッショナルである“5ツ星お米マイスター”が、丹精込めて精米しているので安心・安全さも抜群です。売上の一部は、古町芸妓の活動資金として寄付するので、お米を通して応援することができます。
トクオ:名前にはどんな想いが込められているのでしょうか?
吉田さん:芸妓の「舞い」とお米の「米(マイ)」の2つの意味が込められています。日本を代表する米処と古町芸妓の“新潟の伝統”を一つにしました。ロゴは、古町芸妓のロゴを採用し、お米をきっかけにより多くの方に知ってもらいたいという想いも込めています。特にパッケージはこだわり、表面にロゴマークを大きく入れることでお客様の興味を引くデザインにしています。
古町芸妓が米作りに挑戦
トクオ:苦労したことや印象に残るエピソードはありますか?
吉田さん:農業は天候の影響を非常に受けやすく、稲の生育状態も大きく変化するため撮影スケジュールを組むのに苦労しました。古町芸妓の皆さんは炎天下での作業だったので、大変だったと思います。慣れない作業に苦戦すると思いきや、とても楽しそうに作業をする姿が印象的でしたね。機械の説明にもしっかりと耳を傾け、分からないところは自ら質問するなど、積極的に取り組まれていました。
トクオ:「柳都の舞」のおすすめの食べ方を教えてください。
吉田さん:白米やおにぎりなど、お米そのものの味を楽しんでいただきたいです。粘り気が少ないのでカレーと一緒に食べるのもおすすめですね。お米が際立ち、より美味しさを感じると思います。
“新潟の古町芸妓を知ってほしい”
トクオ:「柳都の舞」をどんな方に手に取ってもらいたいですか?
吉田さん:古町芸妓を応援したい方にはもちろんですが、1キロ袋で販売しているので県外にいる方へのプレゼントとしてなど、気軽に利用して欲しいです。みなとまち新潟の重要な文化である“古町芸妓を未来へ残していくため”に、一人でも多くの方に手に取っていただきたいと思います。
トクオ:今後の展望や挑戦したいことを教えてください。
吉田さん:「柳都米プロジェクト」を通じて、“新潟には古町芸妓がいる”ということをたくさんの方に知ってほしいです。そして、「新潟に行ってみたい」、「古町芸妓に会ってみたい」と思っていただけると嬉しいですね。
トクオ:「柳都の舞」を食べて、古町芸妓を応援します!!
笑顔で気さくに取材に応じてくれた吉田社長、ありがとうございました!
【株式会社新潟クボタ】
住所:新潟市中央区鳥屋野331番地
電話:025-283-0111
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